中央大学人文科学研究所研究叢書 76




近代を編む
英文学のアプローチ

秋山 嘉 編著


・A5判  290頁
・定価 : 3,410(本体 3,100円)(10%税込)
・ISBN 978-4-8057-5360-6
・2021年発行

 本書は、「言葉を編む/編まれた言葉」の相からの、英文学の近代を巡るケーススタディ集である。ジョンソン博士編集版に始まる近代的シェイクスピア全集における集注版という「理念」のありよう、17世紀後半を中心とする風刺詩群のアンソロジーから生み出される言説地図、『メランコリーの解剖』の逸脱と集成の構成原理からうかがわれる社会観、人物造形や創作過程における主体化・作品化の力学、ロマン主義を経由するパースペクティヴの可能態的転倒によって顕わになる作家像、作家事典としてのディケンズ百科における「読むことの近代化=空洞化」などの、現在につながる地平や問題が、テクストの精読により拓かれ探求される。 



主要目次


Ⅰ 集成を編む/読む
 第1章 集注版シェイクスピア全集という理念
 第2章 ディケンズを並べる ―作家事典に見る文学的関心の変遷―
 
Ⅱ 時代を編む/読む
 第3章 信仰のメランコリー ―ロバート・バートンの宗教観―
 第4章 『国事詩集』第2巻に見る英国王政復古期風刺の幾つかの側面
 
Ⅲ 個を編む/読む—初期近代
 第5章 政治的忠告の主体と女性性 ―キャサリンとオフィーリアの場合―
 第6章 仕舞い方について ―トマス・ブラウン『ある友人への手紙』における編集の問題―

Ⅳ 個を編む/読む—近代
 第7章 時を超える詩人 ―ウィリアム・ワーズワース―
 第8章 『ダーバヴィル家のテス』における「近代の痛み」と(ポスト)ロマン主義 ―「シェリー的」な愛を導きの糸として―






執筆者紹介


(執筆順)
金子 雄司  中央大学名誉教授
宮丸 裕二  中央大学法学部教授
上坪 正徳  中央大学名誉教授
里麻 静夫  中央大学法学部教授
米谷 郁子  清泉女子大学文学部准教授

秋山 嘉   中央大学法学部教授
井上 美沙子 大妻女子大学副学長
木谷 厳   帝京大学教育学部教授、中央大学文学部兼任講師

*研究員等の所属は中央大学人文科学研究所です。


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