経済学・財政学


現代日本の金融危機管理体制


現代日本の金融危機管理体制
日本型TBTF政策の検証


米田 貢 著

・A5判 516頁
・定価:本体 3,900円(税別)
・ISBN 978-4-8057-2172-8
・2007年発行


 
世紀末の現代日本の逼塞状況を象徴した1990年代の金融危機。日本政府は、この金融危機の進化に対して、「日本型」と言うべききわめて特殊なTBTF政策を採用することによって金融危機管理に失敗した。ではなぜ、日本の金融危機は、貨幣信用恐慌として爆発することなく一応の収束を見たのか。
 本書は、経済過程としての貨幣信用恐慌とそれに対する上部構造的介入としての金融危機管理政策との相互作用に着目した意欲的な金融危機分析である。また、本書は預金者の利益、ひいては国民的な金融的利益とは何かという視点から、日本における預金保険制度の運用について、それが本来の預金保険制度の趣旨から逸脱したものとして厳しく批判している。





主要目次


第1篇  現代日本における金融危機の基礎過程 ─ バブル経済化の進展とその崩壊


 第1章  現代日本における「ストック経済化」と地価変動

 第2章  現代における土地取引



第2篇  現代日本における金融危機の展開 ─ 1997年11月に本格化した金融危機


 第3章  木津信用組合の経営破綻とその処理

 第4章  兵庫銀行の事実上の経営破綻とその破綻処理

 第5章  第一次金融危機と住専処理 ─ 日本型TBTF体制の原型

 第6章  1990年代金融危機の性格について  ─次金融危機の始まり



第3篇 現代日本における金融危機管理体制


 第7章  日本型TBTF体制の成立  ─ 日本銀行のLLR機能の乱発、預金保険法の改正、金融機能安定化緊急措置法の制定

 第8章  日本型TBTF体制の確立  ─ 金融機能再生緊急措置法、金融機能早期健全化緊急措置法を中心に

 第9章  日本型TBTF政策・体制とは何であったのか

 第10章  現代日本における預金保険制度の乱用と金融危機管理の失敗





執筆者紹介


米田 貢 中央大学経済学部教授





主著書紹介


『現代資本主義と金融経済』(共著)大月書店(1989年)

『現代財政危機と公信用』(共著)中央大学出版部(2000年)

『現代金融と信用理論』(共著)大月書店(2006年)



この本を購入希望の方はこちらをご覧ください

トップページへ戻る