中央大学学術図書 64
経済・財政・統計


再生産論研究


再生産論研究

富塚 良三 著

・A5判 306頁
・定価:本体 3,300円(税別)
・ISBN 978-4-8057-2171-1
・2007年発行


 
ソ連邦体制 ― それは、「人間の開放」体制たるべき社会主義の本来の理念に背反する体制にすぎなかった ― が崩壊するにともなって、カール・マルクスの経済学説もまた無用のものとなったかに考えてしまった人も少なくはないようであるが、資本主義経済の構造と動態をその根底から体系的に解明することを意図した『資本論』全三巻の経済学の古典としての意義はそのようなことによって否定されてしまうものではない。それに、マルクス研究者の多くの人たちは、そうした「既存の社会主義体制」に対して、それが崩壊するかなり以前から懐疑的ないしは批判的であった。経済的困難と人間疎外の深まった現今の資本主義体制に対する批判と共に「本来の理念に背反する」既存の社会主義体制に対しても、厳しい批判があり、「〈人間の学〉たる経済学の、すなわち社会科学の、古典」としてのマルクスの『資本論』のもつ意義が更めて問い直されるべきである。(序文より)




主要目次


第1部  恐慌・産業循環論の大系構成


  T  恐慌論体系の展開方法について─ 久留間教授への公開書簡(その一) ─

  U  再生産論と恐慌論との関連について(一)─ 久留間教授への公開書簡(その二) ─

  V  再生産論と恐慌論との関連について(二)─ 久留間教授への公開回答状(二)に対する再批判 ─



第2部 再生産論の課題


  T  再生産論の課題〔1〕─ 『資本論』第2部初稿第3章結節「再生産過程の攪乱」について ─

  U  再生産論の課題〔2〕─ 『資本論』第2部初稿第3章「流通と再生産」 ─

  V  再生産論の課題〔3〕─ 『資本論』第2部第2稿第3章の再生産論について ─

  W  再生産論の課題〔4〕─ 再生産論と恐慌論の関連に関する諸説の検討 ─

  X  再生産論の課題〔5〕─ 総括と展望 ─





著者紹介


富塚 良三 中央大学名誉教授 経済学博士





著書紹介


『恐慌論研究』(1962年・未来社)

『蓄積論研究−古典学派とマルクス−』(1965年・未来社)

『経済原論−資本主義経済の構造と動態−』(1976年・有斐閣)



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