中央大学政策文化総合研究所研究叢書 29




社会のなかの文学

広岡 守穂 編著

・A5判 428頁
・定価 : 5,390円(本体 4,900円)(10%税込)
・ISBN 978-4-8057-1428-7
・2021年発行

 文学は社会を変える。文学は人々の内なる偏見に気づかせ、勇気を与え、行動に向けて起ち上がらせる。本書では、東アジアの近代文学が社会にどのような影響を与えたか、日中韓の中堅若手研究者が多様な角度から探る。台湾は東アジアで初めて同性婚を認めたが、その運動のきっかけになったのはある同性愛女性作家の死だった。中国の詩人余秀華は2010年代中ごろに彗星のように詩壇に登場した。彼女は障がい者であり、女性であり、農民である。読者に感動と行動をおこす勇気と、障がい者への偏見に気づきを与えた。韓国では、現代女性の生き方を描写したチョ・ナムジュの大ベストセラー小説が映画化もされ各国に広まっている。



主要目次


第1章 文学が映し出す大衆の政治観
 
第2章 『換菓篇』の「不敬」事件

第3章 日本近代文学におけるメディアの勢力
 
第4章 児童書統制と戦時下の児童書出版の実態

第5章 世界文学としての日本語詩

第6章 中国のネット小説とその中の「日本」

第7章 西田季子『歌集やまばと』をめぐる旅

第8章 アイヌ民族における同化と民族主義

9章 小田実『玉砕』の射程

10章 松本時代の木下尚江

11章 福永武彦『風土』の「時空間」

12章 田中智学の日本国体の論説と宮沢賢治に対する影響

第13章 ユン・ヒョンソクの「良い日」は韓国に訪れたか

14章 中国のエミリー・ディキンソン? 余秀華について

15章 フェミニズムと文学の普遍性






執筆者紹介


広岡  守穂   中央大学法学部教授
大木  志門   東海大学特任教授
永渕  朋枝   神戸女子大学教授
如月  かずさ  作家
大田  美和   中央大学文学部教授
李   雁南   華南師範大学教授
杉山  欣也   金沢大学教授
水溜  真由美  北海道大学教授
神子島 健    東京工科大学准教授
鄭   玹汀   千葉大学非常勤講師
岡本  正明   中央大学法学部教授
周   異夫   北京外国語大学教授
力丸  祥子   中央大学法学部准教授
李   欣欣   翻訳者・詩人
劉   銀炅   国士舘大学非常勤講師



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