中央大学政策文化総合研究所研究叢書 6


戦間期の東アジア国際政治

戦間期の東アジア国際政治


服部 龍二・土田 哲夫・後藤 春美 編著



・A5判 615頁
・定価:本体 7,300円(税別)
・ISBN 978-4-8057-1405-8
・2007年発行



 本書は時系列的に戦間期の東アジア国際政治を「第一次大戦後」、「柳条湖事件から盧溝橋事件へ」、「日中全面戦争」という三期に区分した。狭義の戦間期だけに分析をとどめることなく、あえて第一次大戦期や太平洋戦争期を部分的に含むようにした。本書は純粋な論文集であり、全体として見解の統一や系統的な解釈を図ったものではないが、本書の特徴は、大きく二つが挙げられる。第一に、史料面での進展。従来から利用されている日本やアメリカ、イギリスの史料を再検討しながら、中国や台湾、旧ソ連、ドイツなどで新規に公開された史料も活用し複雑な多国間交渉や内部動向を丹念に読み解こうとする試みが少なからずなされた。第二に研究領域の広がりで、従来の外交史や国際政治史研究では、ともすれば各国の政治外交のみに対象が絞られがちであったが等閑視されがちであった領域にも分析が加えられた。




主要目次・執筆者紹介


第一部 第一次大戦後

  第1章 孫文の「中独ソ三国連合」構想と日本
       1917─1924年
        ─「連ソ」路線および「大アジア主義」再考 ─
成城大学法学部教授  田嶋 信雄
  第2章 原内閣期における朝鮮の官制改革論 中央大学総合政策学部教授  イ・ヒョンナン
  第3章 排日運動と脱欧入亜への契機
        ─移民問題をめぐる日米関係─
神戸大学大学院法学研究科准教授  簑原 俊洋
  第4章 国際連盟の対中技術協力とイギリス
       1928─1935年
        ─ライヒマン衛生部長の活動と資金問題を中心に─
千葉大学国際教育センター准教授  後藤 春美
第二部 柳条湖事件から盧溝橋事件へ

  第5章 満州事変後の日中宣伝外交とアメリカ
        ─「田中上奏文」を中心として─
中央大学総合政策学部准教授  服部 龍二
  第6章 1935年中国幣制改革の政治史的意義 國學院大學文学部准教授  樋口 秀実
  第7章 国際平和運動と日中戦争
        ─「世界平和連合」(RUP/IPC)とその中国支援運動─
中央大学経済学部教授  土田 哲夫
  第8章 ホーンベック国務省政治顧問の
       対日強硬化とアメリカの日中戦争観
       1937─1938年
千葉大学大学院人文社会科学研究科助教  高光 佳絵
第三部 日中全面戦争

  第9章 日中開戦後の日本の対米宣伝政策
        ─『正義日本』の宣明から文化事業へ─
宮内庁書陵部編集課主任研究官  高橋 勝浩
  第10章 興亜院設置問題の再検討
        ─その予備的考察─ 
東京大学大学院人文社会系研究科准教授  加藤 陽子
  第11章 有田八郎外相と「東亜新秩序」 大阪外国語大学非常勤講師  服部  聡
  第12章 贅沢な用心棒?
        ─抗戦期在華米国軍人の日常生活─
中央大学経済学部教授  深町 英夫



この本を購入希望の方はこちらをご覧ください

トップページへ戻る