中央大学学術図書 86
法学


労働者人格権の法理


労働者人格権の法理

角田 邦重 著

・A5判 408頁
・定価 : 本体 4,000円(税別)
・ISBN 978-4-8057-0729-6
・発行 2014年

 労使関係と職場のなかで労働者には人格の主体にふさわしい処遇と環境が用意されているだろうか。多発する職場いじめやパワーハラスメントなど、むしろこれと相容れない深刻な事態が広がっている。その克服に向けて労働者人格権の法理を提唱し、定着のために努力を重ねてきた著者の論文集。ターニングポイントとなった職場いじめに関する事件や仕事差別、自己の人事考課記録の閲覧を求める裁判への鑑定意見書なども収録し労働者人格権法理の形成・定着の過程を追う。あわせてこの法理のもつこれからの可能性を展望する。



主要目次


第Ⅰ章 序―労働者人格権とは何か

 第1節 労働者人格権への関心
 第2節 労働者人格権の保障

第Ⅱ章 労働者人格権保障の法理

 第1節 労使関係における労働者の人格的権利の保障
 第2節 企業社会における労働者人格の展開
 第3節 団結権と労働者個人の自由
 第4節 ドイツにおける労働者人格の保障
 第5節 Die Enrtwiklung des Persönlichkeitsschutzes des Arbeitnehmers im japanischen Arbeitsrecht

第Ⅲ章 労働者人格権保障の諸相

 第1節 労使関係における労働者の人格的利益の保護―中央観光バス・共同絶交事件を契機として―
 第2節 組合所属を理由とする配車差別の不法行為性ならびに損害賠償のあり方について
 第3節 労使関係における精神的人格価値の法的保護について
 第4節 職場における人格権確立へ大きな一歩
 第5節 職場における労働者人格権の保護
 第6節 個人情報保護条例にもとづく人事考課の開示義務について
  補論 人事考課資料の開示請求―高槻市個人情報保護条例事件判決―
 第7節 Mobbing im japanischen Arbeitsrecht
 第8節 Mobbing in Japan

第Ⅳ章 集団的労使紛争と人格権侵害

 第1節 団結権侵害と損害賠償の法理
 第2節 労働者の名誉侵害と損害賠償
 第3節 組合活動の権利
 第4節 企業秩序と組合活動
 第5節 組合事務所の利用権と侵害に対する救済方法

第Ⅴ章 終論―労働者人格権の射程

 第1節 労働者人格権の射程
 第2節 憲法における労働者人格権の保障
 第3節 労働者人格権保護の法的方法
 第4節 労働者人格権保護の展開
 第5節 課題と展望―結びに代えて





著者紹介


角田 邦重  中央大学名誉教授 

経歴
 日本労働法学会監事、理事、代表理事、日独労働法協会理事、会長等

主要著作、共編著
 『労働法講義2』 (西谷敏・菊地高志、有斐閣)
 『労働法解体新書』(山田省三、法律文化社)等



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