教育・社会・その他


都市コミュニティの再生


都市コミュニティの再生
両側町と都市葉


岡 秀隆・藤井 純子 著

・A5判 150頁
・定価:本体 2,400円(税別)
・ISBN 4-8057-6155-5
・2006年発行


 
都市はその誕生以来、そこに住む人間社会とともに成長したり衰退したりしてきた歴史的存在であり、連続的に生きているもので、それを全部一度につくり替えることはできない。都市の成熟や活力の源となるアメニティ化は、経済的余力のある時に行われる成長や新陳代謝のために発生する様々な部分的建設や、再開発の積み重ねによるしかないという宿命を負わされています。ところが現代の日本の都市においては、開発を担う産(建設、不動産、金融)・学(建築、土木、都市計画)・官(中央、地方行政)界がそろって「目指すべき都市像」を欠落したまま個々の権益追求を目指して、無責任にその場しのぎの再開発を進めている状況です。
 一方、市壁をもっていた時代に成熟した都市が、今なお人々を魅きつけるのはなぜでしょうか?世界中のこれらの都市では、市民の手による自分たちの地域社会「両側町」(street centered community)がつくられ、積極的に維持されてきました。筆者等は都市研究における先学の様々な調査と研究、世界の各都市における様々な工夫と努力の素晴らしい成果に学びつつ、「部屋」-「建築」-「両側町」-「都市葉」と言う入れ子細工的な都市の構造に行き着きました。本書はこれらの生活空間のイメージを歴史と実例をもとに論ずるとともにこれと同じ空間構造を現代都市に改めて形成してゆく方法をのべたものです。





主要目次


第1章  都市の歴史と個性を伝える「両側町(street centered community)」

第2章  両側町を積極的に維持するヨーロッパ都市の「旧市街地(old town,medina)」

第3章  日本の都市における歴史的両側町の破壊

第4章  広域自動車交通網からの解放区「都市葉(urban lobe)」

第5章  「都市葉」の設定と両側町

第6章  都市と生物に共通する基本的特性

第7章  生きている空間の原点「細胞(cell)」

第8章  都市と生物生態系をつなぐ座標「生理的隔離(descerete viability)」

第9章  都市を含む生物生態系の空間構造

第10章  現代都市の病理と快癒への道

第11章  都市に関する既往の考察





執筆者・著書紹介


岡  秀隆 渇ェ設計代表

『都市の全体像・隔離論的考察』(鹿島出版会) 『建設デザインの論理』(相模書房)

『ヨーロッパのアメニティ都市・両側町と都市葉』(新建築社)〔共著〕


藤井 純子 渇ェ設計代表取締役設計管理本部長

『ヨーロッパのアメニティ都市・両側町と都市葉』(新建築社)〔共著〕



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