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学員日華友好会支部

友好の桜、台湾國立中正紀念堂に咲く


 どうして中正紀念堂に桜が植えられたのだろうか。
 戦時中希望に燃えて中央大学に入学した留学生たちは、1945年8月15日、終戦によって大学は閉鎖され、青春の夢も希望も消えて絶望の日の始まりとなり苦労の日々となった。それから54年。遅すぎたが大学の決断により特別卒業式が執行された。
 留学生の年齢は80歳に近くやっと大学が卒業できた。卒業証書を手にすることができたと喜び感激に涙していた。
 当日、先輩たちを励まし式典を盛り上げようと、南甲倶楽部有志が松本会長以下20名ほどが参列した。
 先輩たちの思いに共感するなかで出席者の土屋氏から私に向かって今日の感動をこのまま終わらせてはならない、明日につなげることはできないだろうかとの提案があった。国交のない国とのこと、つながる組織はなく資金もない、無い無い尽くしのなかで何ができるのか、模索している間に時は流れ半年がたった。
 しかし事件は起きた。台中の大地震の発生だ。翌日のテレビで実情を知った特別卒業式に出席した仲間たちが「台湾が大変だ、先輩たちは大丈夫だろうか」と電話を掛け合い、そして義援金を集め台北駐日経済文化代表処を訪問、お見舞いを申し上げ義援金を贈呈した。
 この事件があって、このままではいけないと新たな決意が生まれ、何とかせねばと2000年1月19日、鈴木学長、大西学員会会長、瀧野評議員会議長の出席をいただき30余名の留学生を招待して中央大学学員日華友好会は発足した。
 そして紆余曲折があったが友好を未来につなげたいとの一念から友好の桜の植樹を考えいろいろ努力の結果、中正紀念堂に植樹することが可能となった。  あわせてご協力をいただき同窓生である海部元総理揮毫の友好の桜の碑が建てられた。
 それから16年、中正紀念堂園藝組の皆さまの生育管理の努力によって桜は見事に咲くようになった。中正紀念堂を訪れる多くの人々の心を捉え、美しく飾り癒やし喜ばせ平和を語りかけてくれている。
 いま、日華友好会会員の心を友好の桜に託し、夢みた友好の願いが少しずつ叶えられていることに喜びを感じる。感謝感激である。
 両国のますますの繁栄と友好が永久に続くようお祈りする。

(支部長 長田 繁)

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