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イキイキと活躍する学生・学員をご紹介 進取果敢

林家つる子さん(平22文)

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「中大での日々は いまの私をつくってくれた財産」

2017年(平成29年)6月30日


林家つる子(はやしや・つるこ)さん

 ホームカミングデーの好評企画「寄席の世界を楽しむ」や、学員会支部総会のアトラクション出演などでご存知の学員も多いだろう林家つる子さん。落語のこと、中大のこと、そしてこれからの展望について語ってもらった。







<プロフィール>
 落語家。群馬県高崎市出身。本名・須藤みなみ。大学を卒業した2010 年(平成22 年)の9月に林家正蔵に入門し、2015 年11 月に二ツ目昇進。

「中大の落研は“おちけん”ではなく“らっけん”
って読むんですよ。落語を研究しているのだから
というこだわりなんです!」

落語との初めての出会いは中大

 高校時代は演劇にのめり込んでいました。そのままその道を辿ることも考えましたが、せっかく大学に行くのであれば勉学に重きを置こうと思って、中大の中国言語文化専攻に進学しました。中国語が好きで、小学生のとき自主的にみっちりと勉強していたんです。
 そして入学後、衝撃的なサークル勧誘に出会います。漫才調でわーっと話しかけてきて、立て看板で取り囲むんですよ(笑)。それが中央大学落語研究会でした。
 落研で先輩がやっている姿を見たのが、実は初めての落語体験。それが、すごくおもしろかったんです。もともと演劇でもコメディがやりたかったので、落語は笑いに特化していますし、すべて1人でやるというのが魅力的でしたね。それに、江戸から続いている話が、いまでもこんなに笑えるなんてすごいと思ったんです。
 それからの大学生活は、落研中心の日々です。常に何かしらのイベントがあって準備に追われていたし、昼休みは必ず4号館(サークル棟)にいました。

「極めたい」噺家の道を決断

 2年生のとき、先輩から全日本学生落語選手権「策伝大賞」に出てみないかと言われ出場し、あり がたいことに審査員特別賞をいただきました。それまでも当然、落語が好きでやっていましたが、「極めたい」という気持ちが大きくなったのは、そのころからです。全国女性落語大会(ちりとてちん杯)でも大賞をいただいたりして、そういったところで出会う全国の方たちからとても刺激を受けました。
 すでに落語家になりたいという気持ちがありましたが、就職活動もしました。そのときにしかできない体験ですし、将来落語をやるにあたっても、必ず何かの糧になるだろうと思ったのです。それに、もしいいご縁があるなら就職もありかな、とは思っていました。でもリーマンショックの影響があり、何より自分の気持ちが落語にばかりにいってしまっていて。それでもう決断したという感じです。
 卒業して半年くらいは、アルバイトをしながら寄席に通って弟子入りの段階を踏んでいました。林家正蔵師匠はテレビに出ているイメージが強いですが、古典落語を見たら、とても華があって素敵だった。それにマルチに活躍されていてすごいな、と。弟子入り志願をすると、ちょうど1カ月くらい前に初めて女 性の弟子をとられたばかりでした。だから「女性が2人いればお互いに相談もできるし、切磋琢磨できるだろう」と前向きに考えてくださったのです。そもそも女性をとってくれる師匠が少ないので、とても よいタイミングでした。
 また落研時代にお手伝いをしたことがあったご縁で、柳家さん喬師匠(中大附属高出身)も気にかけてくださっていました。それで3人で会っていただき、具体的に話が進んだということもあります。

「女性」を超えた落語家を目指して

 落語家として二ツ目に昇進し、真打を目指すなかで、いろいろと模索をしています。もともと女性であるということに、落語家として壁みたいなものがある。落語自体が男性目線のものが多いのですが、それを何とか乗り越えられないかな、と思っています。落研時代も、男女関係なく、嫌なことを忘れて笑ってくれる場を提供したいという気持ちでやっていて、それはいまも変わっていません。
 また中大で学んだことを生かして、中国語でも挑戦してみたいですね。
 修行で辛いときは、中大で過ごした4年間のことをよく思い出しました。中大での日々はいまの私をつくってくれた財産ですから。

▲ 支部総会でも大人気

 それに学員会の久野会長をはじめ、学員の皆様にはたくさんお声がけをいただき、本当に感謝しています。イベント等に行くと、必ず1人は「私も中大だよ」と声をかけてくれる方がいるんですよ(笑)。白門の絆とネットワークはすごい。まだ知らない方も、ぜひ「学員に、こんな落語家がいるんだな」とお声がけいただけたらうれしいです。

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