岩本 剛ゼミ
Tsuyoshi Iwamoto seminar

演習テーマ『文学テクスト入門:文芸批評の理論と実践』

活動内容

ジャンル・長短を問わず、できるかぎり多くの作家と作品を取り上げながら、文学作品を批評的に読むための知識と方法を学びます。「演習1」(2年次)前期は、比較的平易な作品を教材にして、基本的な文学理論(文学作品を批評的に読むための概念と方法)を学び、後期は、前期に学んだ理論を活かして、教員とゼミ生で選んだ様々な作品に対して批評的な読解を実践してみます。「演習1」の一年間を通して、まずは文学作品の読み方を根本から変えてみましょう。

「演習2」(3年次)では、演習論文(卒業論文)の作成に向け、読む練習と並行して、少しずつ書く練習を始めます。前期は、「感想文から論文へ」をスローガンに、論文を書くための手順とスキルを学びます。後期は、ゼミ生各自が自由に作家・作品・テーマを選び、プレゼンとディスカッションを繰り返しながら、演習論文の構想を練り上げていきましょう。学期末に研究成果(途中経過)を発表・提出してもらいます。

そして、ゼミを締め括る「演習3」(4年次)、前年度の研究成果を元に、さらに研究を進め、手直しを加えながら、三年間の勉強の成果として演習論文を完成させます。

ゼミ紹介

音声と映像による情報伝達メディアの多様化にともない、言葉による表現芸術としての「文学」をとりまく環境は、およそここ一世紀ほどのあいだに著しく様変わりしました。こうした変化は、「文学」を作る側(作家)にのみ影響を及ぼすばかりではありません。「文学」を受け取る側(読者)における作品の読み方もまた、メディア環境の変化とともに確実に変化しています。
現代にあって文学作品を読むとはどういうことなのでしょうか。ただ漠然と読み、何となくあれやこれやの感想をもつのとは異なる仕方で文学作品を読むにはどうすればよいのでしょうか。

日本語で「文学」と訳されるliteratureの語は、「文字」を意味するラテン語literaを語源としています。「文字litera」で書かれたあらゆるテクストは――たとえそれが週刊誌の下世話なスクープであろうと、料理のレシピであろうと、公衆トイレの落書きであろうと――広義には「文学literature」であり、批評的に読まれうる潜在的価値を宿しているのです。
本ゼミでは、とかく敷居の高い印象がつきまとう「文学」を、その不必要に格式ばった枠組みを取り払い、現代に生きる私たちの意識と感覚に即して、柔軟に、知的に、批評的に読み直していきたいとおもいます。ゼミを受講するにあたって必須の前提知識は特にありません。本を読むのが好きで、好奇心旺盛な学生諸君の参加を期待します。

教員プロフィール
研究者情報データベース