青木 清隆ゼミ
Kiyotaka Aoki seminar

演習テーマ『女性とスポーツ(日本の状況を中心として)』

古代社会で性差が出現したことで、そこから長い間、女性はスポーツに参加できない状況が続いたことを知っていますか? 千年以上にわたって開催された古代オリンピックでは、女性は観戦することさえ許されていませんでした。

こうした状況が変わり始めるのは、女性の社会的地位が向上する近代~現代社会で、女性の社会進出が実現した時期に比例するかたちで女性へのスポーツの普及は進むことになります。したがって、世界の国々では普及の時期や内容に違いがあります。

日本はというと、残念ながら経済先進国あるいは民主主義国家の中でもかなり遅れて普及が始まりました。にもかかわらず、現在では「競技スポーツ」・「健康スポーツ」・「教養スポーツ」・「レクリエーションスポーツ」・「美容スポーツ」などのどの分野においても活発で積極的な参加が実現し、他のスポーツ先進国と変わらない状況となってきました。

日本人女性のスポーツに関する消費行動も年々増加をしていて、日本でも大きな市場であるスポーツ産業を、今や女性が支えているところも決して少なくはありません。プロスポーツの経営にあっては、収入源を拡大するための一つの方策として、どの種目も女性ファンの獲得に戦術を凝らしています。日本において、もはや女性を抜きにしてスポーツが語れない時代を迎えていますが、伝統的女性観が長く継承された影響が未だ払しょくされていないところがあるなど、普及・発展の裏側には多くの矛盾点や問題点が存在していることも事実です。

本ゼミでは、日本におけるこうした歴史的経緯と現状を多角的に学習し、これからの女性スポーツのあり方をみんなで考えていきたいと思います。ゆとりと生きがいのある豊かな日常生活を実現し、健やかな老後を送るためにも、大学生のうちからスポーツライフを考えておくことは意義のあることだと思います。しかも自分自身のためだけではなく、将来親として育児をする時期に、我が子の心身の発育・発達を図るスポーツライフを考えなければならない責任が、皆さんにはあります。幼児期~学童期における母親の役割は、とても大切であることを忘れないでください。

女性とスポーツに関して知的興味がある学生の皆さん、本ゼミの活動を通して有意義な学生生活を送りましょう。学外のイベントへの参加、合宿、懇親会なども積極的に実施したいと考えています。なお、演習1~3の概要は以下の通りです。

年次ごとの活動

演習1(2年次)

複数のグループを編成して、それぞれが役割を分担しながら、日本における女性とスポーツに関する歴史の概要や、現状の概要を調査・発表・討論します。この学習形態を通して、履修者全員がそれらの概要を共通理解できるようにしていきます。

演習2(3年次)

日本における女性とスポーツに関する分野から、履修生がそれぞれ個別のテーマを探し、それについて調査・発表・討論していきます。選択したテーマからカテゴリー別にグループ編成をして、複数で共同作業をすることもあります。

演習3(4年次)

演習2での学習を発展させて、それぞれが演習論文を作成します。

教員プロフィール
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