中央大学人文科学研究所研究叢書 62


アーサー王物語研究

アーサー王物語研究
源流から現代まで

中央大学人文科学研究所 編

・A5判 424頁
・定価 : 本体 4,600円(税別)
・ISBN 978-4-8057-5346-0
・2016年発行


 
中世ヨーロッパで人気を博した「アーサー王物語」の誕生と展開に着目した画期的な論文集。中世ウェールズの『マビノギオン』からトールキンの未完物語『アーサーの顚落』まで、様々な視点から「アーサー王物語」の魅力に迫る。第1部ではウェールズでアーサー伝承が確認できる8世紀からフランス語散文による聖杯物語群が成立する13世紀までの時期、第2部では円卓騎士のうちアーサー王の乳兄弟ケイ、甥のガウェインおよびモードレッドに備わる神話的側面、第3部では日本で未紹介の中世オランダと北欧のアーサー王物語、第4部では近現代の欧米およびラテンアメリカでの「アーサー王物語」受容が考察の対象となっている。




主要目次


第一部 アーサー王物語の源流
アーサー王文学の発生と展開 ―八世紀から十三世紀まで (フィリップ・ヴァルテール)(渡邉 浩司訳)
ウェールズ伝承文学におけるアーサー物語の位置づけ(森野 聡子)
第二部 円卓騎士の諸相
乳兄弟と兄弟愛 ―トマス・マロリーの『アーサー王の死』におけるケイの描写(小宮 真樹子) 
スコットランド抵抗の象徴 モードレッド(小路 邦子)
ゴーヴァンの異界への旅 ―クレティアン・ド・トロワ作『聖杯の物語』後半再読 (渡邉 浩司)
第三部 オランダと北欧のアーサー王物語
中世ネーデルランドのアーサー王文学 ―ワルウェインをめぐって(栗原 健)
フェロー語バラッド『ヘリントの息子ウィヴィント』の三ヴァージョンとノルウェー語バラッド
 『エルニングの息子イーヴェン』(林 邦彦)
第四部 近現代のアーサー王物語
二人の魔術師 ―マーク・トウェイン『アーサー王宮廷のコネティカット・ヤンキー』における
 アーサー王物語 (近藤まりあ)
アーサー王物語とJ・R・R・トールキン ―アヴァロンとエレッセア―(辺見 葉子)
アーサー王伝説とミシェル・レリスの「聖杯探求」が出会うとき ―Beadeverの名をめぐって 
 (本田 貴久)
ペルスヴァル、パルジファルとパーシヴァル少年 ―クリスティーナ・ペリ・ロッシ『狂い船』、
 「聖杯の騎士」の章を読む―(南  映子)






執筆者紹介


*研究員・客員研究員の所属研究所は中央大学人文科学研究所です。
ヴァルテール,フィリップ  フランス・グルノーブル第三大学名誉教授
渡邉 浩二   研究員・中央大学経済学部教授
森野 聡子   客員研究員・静岡大学情報学部教授
小宮真樹子   客員研究員・近畿大学文芸学部特任講師
小路 邦子   客員研究員・慶應義塾大学文学部非常勤講師   
栗原  健   準研究員・ユニオン神学校(アメリカ)研究科博士課程
林  邦彦   客員研究員・尚美学園大学総合政策学部講師
近藤まりあ   研究員・中央大学経済学部准教授
辺見 葉子   客員研究員・慶應義塾大学文学部教授
本田 貴久   研究員・中央大学経済学部准教授
南  映子   研究員・中央大学経済学部助教



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