愛と対話が開く宇宙

愛と対話が開く宇宙

ゲーテ『西東詩集』研究「ズライカの巻」を中心に

野口 薫 著


・A5判・上製・360頁
・定価:本体 3,600円(税別)
・ISBN 978-4-8057-5180-0
・2018年発行

 ゲーテは60代半ば、独訳を介して14世紀ペルシャの詩人ハーフィスの詩と出会い、ナポレオン戦争後の混乱のヨーロッパを逃れて東洋への想像上の旅を試みる。実際の旅はライン・マイン地方の故郷に向かい、そこで出会ったある女性との間に恋が生まれた。ゲーテはそれをオリエントを舞台とする文学的虚構に包み、東洋との対話、老年の諦念と智慧によって昇華し、自ら編集して叙情詩集『西東詩集』を生んだ。本書は実証的ゲーテ研究を踏まえつつも詩を詩として、詩集を詩集として読み味わうことをを目指し、詩との自由な対話の中から、索漠として生きにくい時代を人間として「生き延びる」密かな智慧を読み取ろうとする。



主要目次


第一章 『西東詩集』成立初期の詩をめぐって
第二章 「ティムールの巻」
第三章 「ズライカの巻」
第四章 『西東詩集』巻頭の詩、掉尾の詩
第五章 ゲーテとの往復書簡集に見るマリアンネ・ヴィレマーという女性





著者紹介


野口 薫(のぐち かおる)

1942年、中国天津生まれ。
国際基督教大学教養学部卒、中央大学修士・博士課程(ドイツ文学)修了。
DAAD奨学生としてボン大学留学。1976年4月より2013年3月まで中央大学文学部にてドイツ語・ドイツ文学を教える。
その間にゲッティンゲン大学、フンボルト大学に在外研究を許される。
中央大学名誉教授

共著に『ドイツ女性の歩み』(三修社)、『聖書を彩る女性たち』(毎日新聞社)、共訳著に『ベルリン・サロン.ヘンリエッテ・ヘルツ回想録』(中央大学出版部)、訳書にアドルフ・ムシュク著『ハンズィとウメ、そして私.アドルフ・ムシュク短編集』(朝日新聞社)、アドルフ・ムシュク著『レーヴェンシュテルン』(松籟社)などがある。



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