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哲 学 専 攻 ― 読 書 会 の 案 内(※工事中) 

ホワイトヘッド読書会 レヴィナス読書会(中村) シュタイナー読書会
西田幾多郎読書会 ハイデガー『存在と時間』読書会 トマス・アクィナス読書会
ハーマン読書会 ローゼンツヴァイク読書会 レヴィナス読書会(村岡)

 information 


ホワイトヘッド読書会/2019年度
テキスト Whitehead : Process and Reality
日  時 隔週金曜日 13:20~15:00
場  所 哲学共同研究室


『過程と実在』(1929)は、A. N. ホワイトヘッド(1861-1947)の主著であり、ホワイトヘッド研究者たちの分類によると、後期形而上学に属する著作です。この著作は内容そのものよりも、その近寄りがたい難解さで知られています。

本書においてホワイトヘッドが目指したのは、〈我々に与えられているもののいっさいを説明しうる体系的図式の構築〉です。すなわち、物理学が記述するミクロな粒子も、人間的スケールの日常経験も、宗教が扱う事柄も、すべて共通の図式によって説明しようとしたのです。それゆえ、その図式には最大限の一般性が求められ、かつ、日常的な具体性への接続可能性も求められました。

彼の哲学が、独自の用語で溢れたわかりにくいものになっている一因は、この点にあります。つまり、我々はふつう、形而上学体系における用語を職場での人間関係の説明には用いませんし、ミクロの事象を説明する物理学理論を、宗教が扱う事柄に適用することもありません。通常、それぞれのスケールや具体性のレベルに応じた用語や理論が用いられます。しかしホワイトヘッドは、〈何でもかんでもいっぺんに説明しようとする〉といういささか勇み足な試みこそが、思弁哲学の仕事だと考えていました。彼にとっては、体系にとって都合のよいところだけを切り取って世界を説明することは、現実を歪めることを意味したのです。それゆえ彼は、どんな個別事象にも適用できる代わりにどんな文脈においても馴染みのない、奇特な造語と高度に抽象的な理論を用いることになりました。

〈何でもかんでもいっぺんに説明しようとする〉、こうしたホワイトヘッドの冒険的試みを欲張りの蛮勇と見るか、個別科学とは異なる哲学特有の仕事と見るかは、評価の分かれるところかもしれません。しかし、「哲学研究とは、より広い一般性へと向かう航海である」(『過程と実在』)と考える人なら、難解さで知られる本書に挑戦してみる価値はあるはずです。
※2019年度は第3部1章8節から読み進めます。(清水友輔/哲学専攻博士後期課程)



レヴィナス読書会(中村)/2019年度
テキスト Emamanuel Levinas : De l’existence à l’existant
※上記テキストが読み終わり次第Totalité et Infini —Essai sur l’extériorité—へ移行します
日  時 隔週金曜日 15:10~16:50
場  所 哲学共同研究室

この著作は、レヴィナスの第一次世界大戦捕囚時に構想されたもので、その全体がハイデガー存在論への批判となっています。ハイデガーの存在論的差異を評価し引き継ぎつつ、それを徹底することで、レヴィナス独自の存在論を展開します。ハイデガーが求めるべきものとした存在に、レヴィナスは存在そのものの悪を見出し、そこからの脱出を探求していきます。

『実存から実存者へ』を読み終わり次第、レヴィナスの主著である『全体性と無限』を冒頭から読み始めます。レヴィナスの主要な概念である「顔」「他者」などの概念が展開され、レヴィナスが存在論の基盤に置きたかった倫理の内容が示される著作となっています。倫理的な概念はレヴィナスのその後の思想においても重要なポイントとなっています。レヴィナスが存在論に見出した問題点と、これから展開していく倫理の内容を見ていきましょう。(小川真未/哲学専攻博士後期課程)



シュタイナー読書会/2019年度
テキスト Rudolf Steiner:Theosophie
日  時 隔週金曜日 13:20~15:00
場  所 哲学共同研究室


40歳までは、ニーチェやゲーテの研究家として高名だったシュタイナーが、自らの世界を初めて全面的に開陳した記念碑的著作です。当時の自然科学、そしてカントやドイツ観念論の基礎の上に自らの哲学を構築した、20世紀最大の神秘思想家とじっくり取り組みます。目くるめくような彼岸の世界を体験してみませんか。(中村昇/文学部教授)



西田幾多郎読書会/2019年度
テキスト 西田幾多郎「場所」
日  時 隔週金曜日 15:10~16:50
場  所 哲学共同研究室


大正十五年に書かれた論文「場所」は、西田の立場の基礎となる最重要なテキストです。根本的な実在について探求する西田の強靭な思考は、認識論と形而上学を横断的に進展し、ついには「絶対無」に至ります。西田は読書について、「偉大な思想家の書を読むには、その人の骨という様なものを掴まねばならない」といいます。難解なテキストではありますが、じっくりとテキストに向き合いながら西田の思考の骨子をさぐっていきましょう。(市川洋司/哲学専攻博士前期課程)



ハイデガー『存在と時間』読書会/2019年度
テキスト Martin Heidegger, Sein und Zeit
日  時 毎週水曜日 15:10~16:50
場  所 哲学共同研究室


この読書会では、ハイデガーの『存在と時間』(1927年)を原書で読みます。この本は、20世紀以降でもっとも影響力のある哲学書です。カントの『純粋理性批判』を読んでないと、それ以降の哲学が分からないように、ハイデガーの『存在と時間』を読んでないと、現代哲学の理解はかなり難しくなります。

テキストはM.Heidegger,Sein und Zeit。一回に、Max Niemeyer版(オリジナル版)で2頁程度進みます。すべての語を納得いくまで理解して読み進むので、この程度のスローペースになります。複数ある邦訳を参照しても結構ですが、自分のドイツ語力で読んでくることが大切です。読解に正解はないからです。(須田朗/文学部名誉教授)


須田朗先生のもと、2017年度より、『存在と時間』を最初から読み進めております。ハイデガーを読んでみたい、ドイツ語読解に熟達したい、大学院に進む準備をしたい――どのような目的、どのような所属の方でも歓迎いたします。参加をご希望の場合には、哲学共同研究室までご連絡ください。(宮崎信嗣/哲学専攻兼任講師)



トマス・アクィナス『ボエティウス『三位一体論』註解』読書会/2019年度
テキスト 長倉久子『トマス・アクィナス 神秘と学知 『ボエティウス「三位一体論」に寄せて』翻訳と研究』、創文社、1996年
(三位一体論註解の翻訳部分を読んでいます)


小林剛先生(本学兼任講師)とトマスの学問論を学んでいきます。

本年度からweb上で月に一回のペースで開催しています。興味のある方は哲学研究室にご連絡ください。(幹事 : 大厩諒/哲学専攻兼任講師)



ハーマン読書会/2019年度
テキスト Graham Harman, Object-Oriented Ontology: A New Theory of Everything
日  時 参加者の日程を調整し、1、2週間に1回のペースで開催
場  所 LINEのグループ通話経由で開催

21世紀に入り現代哲学では、実在論(人間の思考とは独立にものが存在するという立場)が再評価されています。その中心をなすのが、思弁的実在論やオブジェクト指向存在論と呼ばれる立場です。これらの実在論的な潮流は、哲学の領域を超えて、建築やアートの分野にも影響をおよぼしています。グレアム・ハーマンは、こうした潮流の牽引役となっている哲学者です。

この読書会では、ハーマンが自らの哲学的立場であるオブジェクト指向存在論について紹介したテキストを読みます。ハーマンによれば、この世界のさまざまな個体的対象は、たがいに自己自身のうちへと引きこもっています。つまり、それらはどれも直接的に関係しあってはいないのです。

たとえば、この世界のうちには、コップや机、iPhone、友人、鳥の群れといったさまざまな対象が満ちあふれています。しかしあなたは、これらのどの対象にも直接的に触れてはいないのです。あなたは、ほんとうに実在する対象のたんなるイメージを持っているだけで、実在的な対象そのものはイメージの奥底へと退いています。実在的対象は、あなたが持っているイメージ以上のなにかをつねに隠し持ち、自己自身のうちへと引きこもっているのです。

対象そのものが隠し持つ余剰がふとした瞬間に吹き出すとき(たとえば友人が、キャラではない、イメージを裏切るような振る舞いをするとき)、あなたの主観的なイメージは吹き飛び、あなたは対象そのもののほうへと釘付けになるでしょう。そのとき、実在的対象そのものがかすかに暗示されることになります。とはいえ、それはあくまでも「暗示」であって、実在的対象に直接触れたということを意味していません。むしろそのとき、対象そのもののわからなさ、触れられなさが、いっそう際立っているはすです。オブジェクト指向存在論にしたがえば、この世界は、けっして直接的に触れられない、なんだかわからないもので満ちあふれているのです。

本書は、オブジェクト指向存在論の概要を示しつつ、美学理論や社会理論も展開した本格的な入門書です。原典に忠実に、ゆっくりと正確に読んでいきたいと思います。

参加希望の方は、iimori@tamacc.chuo-u.ac.jpまでご連絡ください。(飯盛元章/哲学専攻兼任講師)



 
ローゼンツヴァイク読書会/2019年度
テキスト Franz Rosezweig der Mensch und sein Werke Gesammelte Schrifiten 1, Mrtinus Nijohoff Publischers
日  時 毎週金曜日 10時~12時
場  所 中央大学理工学部6号館8階(6814号室)


ローゼンツヴァイクの主著『救済の星』刊行(1921)以後の論文を研究します。
その中心は、彼がみずから創設した自由ユダヤ学舎での講義草稿と、マルティン・ブーバーとの旧約聖書のドイツ語訳の副産物として書かれた一連の翻訳論です。
いずれも『救済の星』で展開した「対話の哲学」の具体的な実証であるとみなすことができます。

本年度は、彼が主著の解説書として書いた「新しい思考(das neues Denken)」から読み始めます。

興味のある方はふるってご参加ください。
(村岡晋一/理工学部教授)



 
レヴィナス『全体性と無限』読書会(村岡)/2019年度
テキスト Emmanuel Lévinas, Totalité et infini
日  時 毎週火曜日 13:20~15:00
場  所 哲学共同研究室


ドイツ観念論、ドイツ・ユダヤ思想を専門にされる村岡晋一先生(本学理工学部教授)と一緒に、レヴィナスの主著『全体性と無限』を読んでいます。

第三部冒頭からはじめ諸結論を読み終わり、現在、第一部C章を読んでいます。ユダヤ的対話の思想がレヴィナス哲学に色濃く表れていることを再確認しながら読み進んでいます。読書会のいまの関心は、レヴィナスは真理というものをどのようにとらえているのか、という点です。邦訳なども参照しながら読んでおりますので、フランス語に不安のある方でも大歓迎です。(髙野浩之/哲学専攻博士後期課程)



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