090526

ブログの再開

受験生の皆様

初めまして
しばらくご無沙汰していました

経済学部やFLP「国際協力」で
42年間
中央大学にお世話になり
昨年3月末退職して、名誉教授です

専門では
主に国際的な経済問題を取り上げてきました
一昨年出版した最後の本
「開発論ー心の知性」(中央大学出版部)は
開発問題に関心のある学生諸君にも
深く感動してもらったようです

現在は
愛犬(真っ白なシェルティ6歳の静香)と一緒に
もっぱら日々の散歩を楽しみながら考えています


今年も神宮球場に
毎回のようにスタンドの応援に通いつめ、
今は真っ黒に日焼けしています(元野球部長です)
春に行ってきましたが、甲子園の高校野球も楽しみです

日々
いろいろなジャンルの本を読んだり、
エッセイを書いたりしながら
大学時代の楽しい思い出話などをしています

受験生ブログは
一昨年4月より、ほぼ1年半にわたって、
大学生活や教育活動に関して
いろいろな話題を取り上げて
お送りしてきました
もしかしたらすでに読まれているかもしれません

その間
受験生の皆さんからたくさんのコメントを頂き
本当に嬉しかったです
みなさんの現場のお話を聞いて
私も
同じ勉強仲間に入れていただいているようで
一緒に頑張ってきました。

私の青春の1年
紀州の山奥から初めて上京した大都会でたった一人
夢中になって受験勉強の生活を送りました
振り返ると初々しく輝いていた青春の日々でした


広報部の方に
私のブログを全部打ち出していただきましたが
自分ながら感心しています

こんなにも熱心に長い間
皆さんと交流してきたんだな!!!!

読み直していると、もう一度
新しい受験生にも伝えたい気持ちになります
本当ですよ

ということで
また再開しました。

これからは
時々
前のブログの文章を整理しながら
新たにブログに上げると思います
私ももう一度勉強しながら
大学の学習活動について
できるだけ整理していきたいです


新たに「カテゴリー」に分けることにしました
これから
新しい「カテゴリー」を次々に追加していきます
受験生の希望があれば
是非教えてくださいね


ずいぶん前に
FM東京(全国ネットで全国のFM放送)の
朝8時から約20分帯番組(トーク番組)で
私は
1週間に1度(木曜担当)
自由にテーマや話題を取り上げて
自分の意見や感想を話していました
専門の経済の話が中心ですが
大学生の話題も度々取り上げました


自由なトーク番組、
2年間も続くと
どうしても同じテーマや話題がしばしば登場してきます
それで最後に番組を降りることにしました

このブログも
1年半でほぼ大切な話題は尽きているかもしれません

もう現役の教授ではないので、
今の大学の新しい話題についても
一般論しか論じることができないかもしれません

しかし、
教育問題は
そんなにすぐに中身が変わるような
浅薄なものではありません

前の記事など引用しながら
今時分が考えていることを
ホットに伝えていきたいと思っています

そのために
是非受験生の生の声など聞かせてください
問題意識を刺激してくれると
また新しい創造性が生まれてきます

私で回答できないところは
広報部の関係者に相談して回答します

受験勉強は
不安で辛いことが多いでしょうが
仲間が一緒にいることで
精神的にすごく助けられてきます

はるか昔の話ですが
中央大学広報部で
「捩じり鉢巻君」
手紙で受験生と親しく交流する企画があり
私も、多くの受験生に
「励ましの手紙」を送りました。

中には
勉強机の前に私からの手紙を張り出して
辛いときも励みにして、頑張ったと
後でお礼の便りをいただきました

朝日新聞の「天声人語」にも
大学の心温まる話として
紹介されていました


落ち込んで辛いときには
自分の目標にしている大学の関係者から
日頃、親しい言葉をひと声掛けられると
また新たに気持ちを奮い立たせて
夢に向かって進む元気が出てくる
そういわれています


特段の指導はできませんが
みなさんのそばにいて
少しでも受験勉強の励みになれるように

それを祈って
私もブログに文章を書いていきます

よろしくお願いします


中学生ですが
NHKの合唱コンクールの課題曲
アンジェラ・アキさんの
「手紙~15歳の君に」
みなさん楽しそうに合唱していました

大好きな歌です
歌詞の内容も良いですね

今を懸命に生きていこう!!!

080710

暑中お見舞い申し上げます

暑中お見舞い申し上げます

いよいよ暑い夏のシーズン
今は、前期末の試験準備などでお忙しいでしょうか。

夏休みも間近
暑さに負けず
気持ちを集中させて、
素晴らしい成果をあげて下さいね。

実は
今日高校野球を観戦してきました。

元気な高校生をすぐ近くで見ていると
受験勉強で頑張っているみなさんのことが
急に懐かしくなりました。
同じ年代なんですね。

試合は、
10人余の全メンバーで戦っているような高校同士の対戦
すべてのプレーが、まるでファインプレーのように感動、
はらはらどきどきしながら思わず、よくやった!
打者も、もう少し打ち方の工夫すれば絶対うまく行くのになー
試合は熱戦で5-6

一番の感動は
ブラスバンドによる応援、
次々に素晴らしい躍動的な馴染みの曲の演奏
甲子園の大スタンドを思い出して
一緒にリズムをとっていました。
若い人のリズムは、本当に心地よい感動。
若さの弾ける喜び、本当に素晴らしいですね。


●受験生へ

今年の夏休みは
精一杯受験勉強に集中して下さい。
寝ても覚めても勉強漬け

やればやるだけ
それだけ後でその成果が上がりますよ。

単語・漢字や年代・地名・記号、
さらに事件などの記憶作業も
この夏休みに徹底的に進めて下さいね。

漠然と覚えていくのでなく
一つ一つに、心で感動しながら、確認しながら
深く記憶の中に覚え込ませて言って下さいね。

脳の中の海馬に指令を出して下さい、
これは大切だから長期記憶にしっかり覚えるようにと指令する
その時、前頭葉の感情が加わっていると、(これはすぐく大切なことなんだよー!!)
海馬は間違いなく、長期記憶に指令しまうよ

また
長期記憶の中に覚えていることも
繰り返してチェックしておくのが重要です。
記憶をそこから取りだして、声を出して確かめてみると
それだけ長期記憶の中の情報は深く刷り込まれますよ

曖昧な記憶では、あとで困りますからね。

夏休みこそ、
じっくり必要なものは長期記憶の中に入れて下さい。

●失敗のショックは、記憶に最適な環境

度々模擬試験があると思いますが、
「間違い」は大切にして下さいね
試験で出来なかったり、間違えた時、
その大きなショックは
前頭葉の感情を強く刺激しますから
新たに正解を指示すると
海馬の指令を通じて
長期記憶の中により強く刷り込まれます。
(はひめから正解すると、ショックがないので記憶に残されない)

間違えて悔しい思いをすると
その問題の正解は
次には長期記憶の中で確実に保存されています

試験の結果には、
がっかりしてそのまま放置せずに
この感情的なショックは、かえって幸運と思って、
間違いを丁寧にチェックして
関連した事柄の情報を
頭の中にたたき込んでおいて下さい。

アメリカの9.11の世界貿易センタービル崩壊の事件は、
感情に非常に強く訴えてきましたので、
今も当日のテレビ放送の内容をよく覚えています。
その前日のことは、普通のひだったので、
まったく記憶にありませんが。


●常に基本の形から

常に
基本的なことにもう一度立ち返りながら
模擬試験など積極的に挑戦して下さいね。

私もゴルフのまったくの初心者(2週間経過)
DVDを見て、基本的なスイングの形を何度も覚え込みながら
練習場で繰り返し再現していると
我ながら驚くほど、
はじめは、球が転がるだけだったのに
1日1日、
ごく下手ながら、打つ球の飛び方が上達していきます。

その学習がおもしろくて、
頭の中では、いつもスイングのイメージ
そして、
練習場で実践しています(まだ、まったく初歩です)

夏休みに練習を繰り返そうと楽しみにしています。

夏休みに
後までも長く思い出になるほど
いろいろな学習成果を
長期記憶の中に入れて言って下さいね。

体の方も
少しは鍛えておいて下さいね。

●来年の夢、暑さ克服の活力源・栄養剤

来年の夏休み、
大学生になると
新しい友人が出来て、仲間と一緒に
その実家の沖縄や北海道や京都や四国や
楽しい旅行が待っています。
きっと夏休みを利用して
海外で語学研修を受けている方もいるでしょうね。
我が家の居候も、
今年の夏は、スタンフォード大学の語学プログラムに参加します
昨年は、経済学部の学生さん(FLP)は、このプログラムで
素晴らしい体験になったと
私の授業中(大教室の前に来て)で仲間に話して、薦めていましたよ。

インドやネパールなどにも旅行される方も多いでしょうね。
あるいは
海でマリーンスポーツに興じるのも
昨秋、ハワイでサーフィンを見物してきましたが、本当に感動的ですね。

また
じっくり好きな小説や歴史を読む時間も出来ますよ。
私の学生時代は
長期休暇は
旅に出るか
1日1冊のペースで、小説など、様々な本に読みふけっていました。
大学時代の、本当に実になる体験ですね。

来年は
こんな夢の実現する夏休み
その期待感を一杯に温めて
今年の夏は
全力で受験勉強に没頭していきましょう。
来年の楽しい計画のことを考えると
今の苦しみなんて
辛さなんて

大丈夫
耐えて耐えて、頑張って
希望の大学の門に辿り着けますよね。
中央大学の門で待っていますよ

ついつい高校生の気分になって
また仲間への励ましを書いてしまいました。

080627

現役の先生に


「お金をあげるだけで、満足するのはやめましょう。
お金だけでは十分ではないのです。
お金なら、手に入れることもできます。
私は多くの人たちに、もっとその手を使って奉仕をし、
心で愛してほしいのです。
どんな国にも、街にも、家庭にも、
あなたの奉仕や愛を必要としている貧しい人がいることに気付いてください。
そういう人々のもとへ行き、もっとも求められているところで、
愛と思いやりの心で、与えましょう。
皆と、愛することの喜びをわかちあいましょう。」

(マザー・テレサ)

(亡くなられたマイミクさんの日記より引用)


こんなマザーの言葉に励まされて
なんとか頑張ろうとしている人々の側にいてあげたいと
いつもそう思っています。

はるか昔
紀州の片田舎から唯一人で上京し
右も左もまったく分からない始めての都会生活
最後には無理がたたって一人で下宿の病気養生

受験時代のあの楽しく充実した日々
他方で
いつも心の片隅で耐えていたあの不安、恐れ
辛い孤独な都会生活

青春の一こまですが
毎年新入生に会うたびに
思い出し
せつない気持ちで

せっかく入学されたこのキャンパス
この学生たちが、目標に向かって
少しでも育ち、成長できるように
私も全力をあげなければと
自戒の気持ち


これから大きな志や夢を抱えて
頑張ろうとしている受験生に
少しでも力になって上げたい
側にいてあげたい。

私の思いは、ただそれだけです。


いろいろな問い合わせがありますが
申し訳ありません。
私の立場上、どうにもなりません。


私は完全に大学から離れていますので
一切細かな事情は分かりません。

このブログも
もう少し続けて欲しいと
春に担当者から言われ
自分のブログの中で取り上げるような大学教育問題について
ここでも書いているだけです。

これは
私のまったくの自主的なボランティア活動です。
別に正式に任命されて、
大学の広報活動を引き受けているわけではありません。
昨年春は
一緒に受験生を励ましてあげようと
学生たちにも声を掛けました。

大学の正式な広報活動として
多数の学部紹介冊子、ビデオなどが出されています
また
全国各地で大学の関係者が高校廻りや
説明会を開催しています。
また
学部の先生方は
それぞれ自分の研究教育活動について
ブログを公開しています

もうこれで十分な広報活動だと思います。
是非この豊富な情報を活用して下さいね。


ただ
日々の双方交流による受験生との対話

大学の情報化が進んできても
このコンテンツを作り運営するのは
非常に手間のかかる仕事です。

大学のゼミの中では
このような情報ネットワークが作られて
学生も教師も
みなで励まし、情報交流を活発にやっています
それが
長いゼミ活動には非常に役に立ちます。

その意味で
みなさんと対話できるものがここで出てくれば
新しい試みと思っています。


ブログの運営に関しては
私はまったく分かりません。
責任ある立場でもありません。
広報部の担当者に相談して下さい。

現役の先生の登場

みなさんのおっしゃる通りです
間違いないです。
やはり
今実際に授業をされている先生方から
大学の話を直接聞きたいでしょう。


引退した私は
昨年の記事の整理をしながら
もうすこしまとめてみます。

受験勉強でとても忙しい皆さんに
無理に読んで頂こうという気持ちは
まったくありません。
お邪魔になるようなことは
絶対したくないです。


もし、暇なときに
ふと気がついたら
ここを開いて
大学とはこういうところかと
気楽に読んでくれればそれで十分

受験生の指導など
私の門外漢です

たまには、
勉強の気分転換に
少しは役に立つかな


後1ヶ月ほどで夏休みに入ります
昨年もこの時期
このブログは止めていました。

秋に入って再開するかどうか
その時に
状況を考えて判断します。
できるだけ早く、
現役の先生と交代したいです。
(もし気になる記事がありましたら、
 是非自分でコピーしておいて下さいね)


個々の依頼に対して
返事を書くべきでしょうが
なんとなく気持ちが滅入ってきますので
一括してここで返事にします

今後とも
よろしくお願いします。

田中拓男

さりげない親切

昨日、銀座の喫茶店で
「インディ・ジョーンズ」の映画のスタートを待ちながら
ふと書き込んだ日記

今朝、読まれた方から、
とても感動するよい話、
人間っていいなー
と思いました
とコメントがありました。

ふといつもの悪い癖で
そんなに良い話なら
疲れた頭の受験生のクーリングになるかなー
と思って、
ここに再録します。

ご迷惑でしたらごめんなさい

ミクシー仲間には、
いつもこんな形で
寂しい心を励まされています

追記

喫茶店での記憶が曖昧でしたので
少し調べてみました。

原作は
Jack Canfield 「Chicken Soup for the Soul」
その中の「サーカス」
日記に直接紹介されているのは、
「ゆきの」さんのマイミク「プランタン」さん
やっとその日記に辿り着きましたが、
今は開けることができなくなっているようです。
どなたかより詳しく分かりませんか。

************************


昨年の今ごろを思い出します
30才直前
まだ、キャビンアテンダントとして忙しくいつも海外に出られ
とても元気にしていられた
マイミクの「ゆきの」さん
こんな話を残してくれました。

もともとの原作はあるのですが
いろいろな制約があるために
私流の話の要約紹介です。
あいまいな記憶ですので
細かな情景は、私の勝手な創作部分もあります。

<サーカスのチケット>

サーカスのチケット売り場前
一家でサーカス見学

小さい子供から大きな子供まで6人
行儀良く、列を作って待っている。
身なりは洗濯されたきちっとしたものをつけているが
とても貧しい家庭のよう
ご両親は、
今日は始めてサーカスに子供を連れてきたよう

並んでいた長い行列の人々、
次々に入場していき
満員締め切りぎりぎりに
やっとこの家族にも順番が来た

父親は
発売窓口でチケットを注文
8人で合計・・・

係員の答えは・・
1枚幾らで、何人だから・・・

一家の料金を計算すると
父親の持ち金では、足りない、
どうしよう、困った。

懸命に係員に頼みながらも
途方にくれる父親
子供たちは
やっと場内に入れると安堵して
今か今かと、列を正して待っている

その時
次に待っていた自分の父親が
前の困り果てている男の肩をそっと叩き

失礼ですけど
今あなたのポケットから何か落ちましたよ

二人の足元に
落ちているお金を指差している

一瞬驚いた父親
しかし、瞬間に
その意味を覚った男は
嬉しそうにお金を拾って、
窓口でチケットを購入し
子供たちの喜びの歓声とともに場内へ消えていった

結局
その日はチケットがもうなくなり
自分は場内に入れなかった

でも

自分の父への感謝の思いは、はるかに深くなっている

あのとき父は
次にチケットを購入しようと準備していたが、
前の一家の話を漏れ聞きながら
父の財布から
係員から聞いた親子の料金分を
分からぬようにそーと
前の足元に落とし、
遠慮気味に
男の肩を叩いていた

父に連れられて行った楽しみのサーカス
自分は、その時、みることができなかったけど
心の中にくっきりと
父の暖かい思いやりが残される

自分の父が、子供の私に
サーカスのチケットよりも遙かに大切なことを
教えてくれた
その感謝の気持ちが、今も心の中にある

●「ゆきの」さんの残してくれたもの

「ゆきの」さん
同じ年に亡くなられたお父さんを思いだし、
お父さんの書棚の中に
この話が載っている本があり
子供の頃に読んだと書かれていました。

それが、お父さんの大切な思い出の一つ

心のこもったピュアーな感動は
いつの間にか
子供にも伝わっているのですね。

まさか
それから半年もしないうちに「ゆきの」さんが
私たちに素晴らしい暖かい思い出を残して
神様のもとに旅立たれるとは。

後に
遺作の詩を残して
(お姉さんが教えてくれました)

♪私はとても幸せでした
ずーとあなたのそばにいますから
悲しまないで
本当に、ありがとう♪

080624

「基礎教育・総合教育(4−補充)」企業が考える「社会人基礎力」

昨日の朝日新聞(6月23日)
「学士の質 どう保証」 (全入時代)

私が書いていた同じ頃に
同じような記事が出て
みなさんが読まれていたのですね。

昨日、
紹介しました「学士力」は
文部科学省の中央教育審議会の提示されたもの

もう一つ
経済産業省は
人事関係者などの意見を参考にして
「社会人基礎力」
<大卒が身につけるべき能力?>
を取り上げています。

新聞には、人事担当者のコメント

「社会人にとって最低限必要な基礎力をつけるよう
  大学教育も変わってほしい」

「企業も大学で身につけたことを
 きちんと評価するようになって欲しい」


●「社会人基礎力」と田中ゼミの手法

<前に踏み出す力>

・主体性
・働きかけ力
・実行力

<考え抜く力>

・課題発見力
・計画力
・創造力

<チームで働く力>

・発信力
・柔軟性
・状況把握力
・規律性
・ストレスコントロール力

これらは
田中ゼミの中で
特に重視して鍛えている能力ですね
むしろ
田中ゼミでは
このような基礎力がないと
研究活動が出来なくなります・

○「前に踏み出す力」

田中ゼミの活動では
 実際の問題を取り上げて
 学生が主体的に学習を進めていきますが
 その中で
 「社会的基礎力」は特に重要になります。

 先生に言われるのでなく
 学生の関心興味にそって、独自の課題を自ら設定し
 自分たちで作成した「アクションプラン」にしたがって
 海外調査のアポ取り、研究成果のプレゼンテーションなど
 どんどん調査活動を自分たちで進めていきます。
 そのプロセスでは、
 海外のNGO、国内外の大学や研究機関の専門家、日系企業の幹部など
 いろいろな方に働きかけて
 緊密な協力を積極的に引き出しています。
 それが調査の成功を支えています。
 
 ○「考え抜く力」

 ここに上げてる「課題発見力」「計画力」「創造性」
 まさに田中ゼミでは、ゼミ活動のコアの「基礎力」です。

 自分たちで迷いながら、考えぬいて「研究課題」を設定し
 「アクションプラン」を2度にわたって作成して、
 それにそって作業を実施していく
 研究成果には、
 つねに「something new」新しさ、創造性が重視されます
 独自のモデルで、独自の仮説で、独自に現場に立って研究活動を進め、
 独自の問題解決策を提言することが強く求められる。

○「チームで働く力」

 田中ゼミは、
5人前後のチームで
1年間の研究調査をすべて担当します。

 仲間と議論を深める過程では、
他人の意見を傾聴し、自分の意見を発信する

 取り上げる課題は、特定の場所における具体的な現実問題、
 したがって、
 必ずしも一般的に言われていることが
 そこでも、直に妥当する訳でなく
 現場に立って、
 実地の独自の環境や状況に沿って
 より具体的に問題を設定し、考えて
 適切な解決策を求めていかなければならない
 
したがって、
 座学の学習姿勢、すなわち
 その分野の研究者による先行研究に拘って、
 その先入観のもとで、問題を議論する姿勢は、御法度。

 このケーススタディでは、
 自分の頭で考え、
 その国・地域の独特な環境や状況をよく配慮しながら、
 その場によくあった適切な問題解決策を
 探求していくことが求められている。

 実際にチームで作業を進めていくと
どんなに辛くても
お互いに責任をもって協力していく姿勢が不可欠
一人でも適当にサボってしまうと、チームの活動はもう前に進まなくなります。
再議の執筆するチームの論文は、4,5章からなり
全員が分担して調査し書いていきますので
怠ける人がいると、その部分だけ未完成で
論文が完成しません。
ゼミは、すべてのチームが同じテンポで作業を進めていますので
1チームだけ遅れると
田中ゼミ内の他のチームに非常に大きな迷惑になります。

チームの研究はストレスも強いですが
チームの中では、みなでよく交流し、緊密に協力することで
辛いストレスも十分克服しているようです。

最後には、チームの成果を公の大会でプレゼンテーションする。


● 中教審の「学士力」と比較

「学士力」の項目に比較して
現実社会で求められる人間力の内容を
取り上げていますね。

パソコンの不具合

先週パソコンの調子が悪くて
みなさんのコメントが表示されませんでした。
一応全部コメントをチェックしたつもりですが、

先週のコメントに、万一返事をしていなければ
もう一度コメントして下さいね。

当初は
オープンキャンパスまでに
大学案内を書き上げたいと思いながら
記入項目が多すぎて
なかなか進みません。
まあ
ゆっくりやりますか。

そのうち
各学部の先生方も手伝ってくれると良いのにね!!

080623

キャンパスで輝く学生、消える学生、「VIP学生」と「KISS学生」

キャンパスでは
いろいろなタイプの学生を見かけます

4年間を過ごした後
キャンパス生活が
十分意味のあったと満足し感謝している学生
「VIP学生」

他方で
結局何も掴めず、大学生活の意味を分からないままに去っていく学生
「KISS学生」

卒業後の社会生活でも
おそらく人生の生き甲斐に
両者の間に
大きな差が生まれてきているのかもしれない

前者の「VIP学生」は
就職試験で高く評価されて
希望の道を進んでいる

校舎の「KISS学生」は
就職試験でも厳しい判定の前に
しばしば大苦戦
なかなか希望の道を進むことが出来ない


ここでは
典型的な二つのタイプを取り上げており
実際には
さらにいろいろなタイプに分かれ
しかも
就職活動でも、
それぞれに自分の道を探していくのでしょう。


***************************


「VIP学生」

遙か前に学部の新入生オリエンテーションで
学生への励ましに使った言葉です。

「キャンパスの V、I、P、で
大学のVIP(very important person、重要人物)になれ!!!!」


大学で重要人物(VIP)と呼ばれる学生の特徴は

V: Vigor(活力)
I :Information(情報)
P : Purpose & Planning(目的と計画)


● Vigor  Vitality

当時
文学部の有力な教授は、こう言っていました。

学生に活力さえあれば、なんとでもなる
活力がないと、こちらとしてどうしようもない
心身共に元気のある学生が欲しい

大学生活で活力のある学生は
活発に動きますので
どこかで大学生活の良さを味わっている。

勉強がどんなに忙しくても
アルバイトしながら
サークル活動しながら
海外旅行しながら
もういろいろ実践的なな体験学習を重ねています。

田中ゼミのような忙しいゼミに入れば
あまりに忙しくて、他の好きなやりたいことはできない

これはまったく嘘です。
問題は活力があるかどうか

短い時間に
次々にいろいろな問題を処理する活力(脳の働きの活発さ)

少々時間が長くなっても、
強い忍耐力で集中力を維持し
頑張り抜く心身の活力

大学の日常生活で
仲間の中でいろいろ難しい問題が出てきても
へこまずに自分を堂々と生かして行こうという活力

壁を作らずオープンに
いろいろな人々と良好な仲間関係を構築して行こうという活力

こんな活力があれば
大学生活では
大きな成果をあげることができます。

活力をなくして「引きこもる学生」も時々見られます。
ある程度の時間
引き込んで気持ちのバランスを回復すれば
また活力を出して
大学生活に適応していくことが重要です。


実践的なFLPでもっとも重要な素質は
foot-workの良さ


何度も話しているように
大学時代は、大学の中の座学だけでなく
社会に出て実践的な問題を考える機会が多くなります。
その時
やはり元気がないと、社会への入り口で躊躇して
実践的な研究活動が進みません。
活力さえあれば、どんどん問題の現場に行って
なんらかの成果を上げてきます。

アフリカの砂漠のような熱気のジプチーまで
問題を調べに行こうと考えるのは
確かに活力が必要ですね。

ここでの活力は
肉体的な活力だけでなく
精神的な活力も含まれます。

気候条件も悪いし、生活の条件も整備されていない
人間関係も希薄だし、辛いこと、慣れないことばかり
それでも
へこたれずに、どんどん目的に向かって進んで行くには
相当の精神的活力、タフさが求められます。

実際に学生たちがその活力をもって
楽しそうに困難な調査作業を進めています。
仲間がいれば
お互いに助け合って、活力が大きくなっていきます。

心身の豊かなバイタリティ
就職試験で
企業の人事がもっとも重視している学生の資質です。

から元気でも良い
自分を励まして
仲間の中に入り込み
興味を持ってやってみる

自分の出来映えなんて気にせずに
失敗しても学生時代は許される
いいじゃないですか、また頑張れば
元気を出して行きましょうよ


● I Information(情報)

また別の機会に詳しく話します。

大学も、大勢の人が一緒に生活している社会です。
この社会で生きていくためには、
廻りの人々との関係を良好に保たなければなりません。
自分の廻りの動きに関する情報が一番重要になってきます。

授業の関係でも
担当の先生が

どのような内容の学問を教えているのか
教え方はどうなのか
教科書や副読本は、どのような内容のものか
どのような内容の試験を何時するのか
今度のレポートのテーマは?、
出席をいつ取るのか
先生に聞きたくなったどうすればよいのか

学習に関して、一杯一杯、
重要な情報があり
それがあまり手に入らない方は
残念ながらキャンパス生活から落ち零れていきます

知らなかったよ
そういう学生が、結構多いですが

それはねー
君の情報ネットワークがどこかおかしいよ!
仲間から聞かなかったの?


キャンパス生活には、不可欠な情報がいっぱいあります。
サークル情報、アルバイト情報、イベント情報
これは
学生さんのブログで教えて貰って下さい。


・情報ネットワーク

友人の素晴らしい情報ネットワークにしばしば助けられます
どこでそのような情報を仕入れてくるのか
仲間に凄い情報通がいる
こんな連中を仲間に入れておくと
みんなが、その貴重なキャンパス情報に助けられている。

同じクラスやゼミの仲間だけでなく
部活やサークルなどの先輩も
非常に頼りになりますね。

お陰で、学校の成績も就職も
彼らのもたらす情報で
大いに助けられました

卒業の時に
親しい仲間に感謝する卒業生がよく見かけますね。

田中ゼミの情報ネットワークも、ピカイチ
田中ゼミが動き出すと、就職活動も本格化する
一時は、そう言われました。

情報から阻害されると
不安になりますよ
大切な情報が自分だけ知らないでいるかもしれないと思うと
安心できない

残念ながら
キャンパス生活に素直に適応できなくて
大学の相談室などに来られる学生さんの中には
親しい仲間が少なく
キャンパスの情報に疎い方が見られますね。
キャンパスで孤立感を深めていくと
やがて精神的に
引きこもりの鬱の状況に追い込まれる危険性が出てきます。

楽しくおしゃべりできる仲間が必要なんですよ。
情報ネットワークの中に入っていると
自然といろいろな話題が出てきて
みなで話す機会がそれだけ増えてきますよ。

良い仲間に恵まれた学生たちは
みんなで大学生活を十分に充実したものにしています。

仲間との交流の中で一番大切なことは
お互いに情報に敏感で
信頼できる仲間が集めた情報を
仲間内で密に共有しあうことです。

オープンな心で、親しい友の輪を拡げ
みんなで大学生活の情報通になろう。


● P Purpose & Planning (目的と計画)

大学生活は
僅かに4年間です。
あっという間に4年間は過ぎます

というよりも
3年の終わりにはもう就職活動、
大学生活の成果を総括して、社会に出る準備をしなければなりません。

1年生
自分の目標とした大学学部でないと言って
いつまでもうじうじした気持ちで落ち込んでいる学生さん

もうすぐ夏休みが来ます。

10月から、
やっと気持ちを切り替えて再開しても
すぐに12月でお終い
期末試験が待っている。
これでしっかりよい成績をとらないと
後で大変ですよ。

第一志望の大学学部に入れた学生さんも注して下さいよ。
その喜びに浸って、
それで自分の学習活動は、もうお終いと思っていませんか
これからがスタートですよ。

今の大学は、入ることが人生の目標であって
その目標を達成すると
もう自分にはこれから先何をやればよいのか
ボーとして、大学の新しい勉強に身が入らない
気力が出てこない

そんな学生さんは、
すぐに期末試験
立派な大学に合格した優等生のつもりが、
いつの間にか劣等生

必要な単位はいくつも落としているし、
優などの評価は一つもない
さあー大変

2年から
心機一転、頑張ろう
気を取り直しても
1年の基礎勉強が不十分で
2年のより高度な学習になかなかついていけない

これから何を目的にして
どのように学習生活を着実に進めて良いのか
1年間もすっかり遊んでゆるんだ脳では
もはや考える気力もノウハウも出てこない、
学校生活もおもしろくなくなる

入試までの優等生が、
大学に入って「落ち零れ組」
よくあるパターンですよね

田中ゼミに入って再起を期そうという学生
うまく試験にパスすれば
びっくり
猛反省の日々
この大学学部に
こんなに意欲的に学習活動を進めている学生がいるとは
おれは、
もはや取り残されたのか。

その反発力が本格的に出てくれば
素晴らしいです。

猛烈に勉強を始めます
目的・目標設定と
それを達成するための勉強計画を具体化する

何を勉強するのか
それは何のためなのか
じっくり自分の心の中で考えて
自分のこれからの
学習の目標・目的を決めていきます。

その目標・目的を達成するために
卒業までの大きな学習計画を練っていき
それにしたがって
学習活動を展開していきます

もちろん
計画通りには学習は進みません
時々反省しながら
学習プランを修正し、
目標を少しでも達成しするように
精一杯の努力を重ねていきます。
そして
卒業するときには
大学生活の大きな成果を、実感することができます。


大学生活は
時間が限られており
やるべきことはいっぱいある

その中で大学生活を充実させるには
目標・目的をしっかり持って
学習活動を計画的に着実に進めていくこと

大学の学問なんて
あまりにも奥が深くて、難しくて
短時日にはとても学習不可能
長期的にしっかり目標を決めて
一歩一歩着実に進むことですね

以上
VIP学生は
活力と情報を生かしながら
目的目標を達成するように
計画的な大学生活を送っています。


********************

昔朝日新聞の投書欄「学園広場」で私も参加して
「今教師は、多くの学生のkiss攻勢に参っています」
(記念品に立派なブランケットをいただいたような)

●「KISS学生」

K=欠席
I =変なインフォーメイション
S=私語
S=卒業・試験

こんな経験のある方も多いでしょうね。
だって、こううそぶいている方がよくいたものね。

大学当局から
金をむしり取られて
住むところまで通学圏に決められて
せめてせめて
自分の時間までとられてなるものか。
自分が自由になれる貴重な時間を!!!

でも、
あのひらひらのお札(卒業証書)だけは貰わないとね。

大教室を担当する教師は、実に悲劇のピエロ
この世の中にこれほど哀れな迷い人はいないと思われる。


● K(欠席)

今日は、お客さんの入りが良いね、こんなに学生がいたんだ
ありがとう、
私が担当している田中です。

今日は、中間試験の予定
でも
あまり人数が多くて、
私一人では監督できないから、
今日はやめます。
教室、一斉にブーイング

(期末試験の会場に入って来た担当教授、この大人数にビックリして
 私がこの授業の担当の・・です。以後よろしく。
 大爆笑!!!
 もう授業は終わったんだよ、先生)

まあ、顔を出してくれたんだから、嬉しいよ。
頑張ってね。

授業に出てこない者に教えろ、
と言われても、一体どうすれば良いの
学問の話なんて、
落語のように一回きりの読み切りではなく
続いて聞いて考えをまとめていかないと、まったく分からない。
あなたは、1を聞いて10を知る天才では、ないんだから。


● I(情報)

一番に聞いて貰いたい学問の話は、ぜんぜん受け付けないで
「変なキャンパス情報」に異常など敏感に迅速に反応する、
いつも眠っているようでも、やはりこいつも生きているんだな。

「あの科目は楽勝科目」、
なんだか学部を越えてまでその恩寵の情報はひろく駆けめぐる
今年も大勢集まったな、「なめんなよ、このなめ猫たち」

「次回の授業では出席を取るらしいよ」、
えー、今日はなんでこんなに大勢の人がいるの、
今日はやめたやめた、人が多すぎるよ。大変な作業だよ!

担当の先生が、
「試験はここが出そうと言っていたよ」
試験の解答の準備、皆で一斉にして暗記用のペーパー作成。
(試験が終わった後、教室の引き出しにこのペーパーが虚しく残されて、
  可哀想に捨てられたのね。)

それが一斉に多くの仲間に回るものだから
「自由に自分自身の考えを書け」という設問であるのに

なんで、同じ解答がこんなに続くんだ
原作者は誰だ、
君だけには、なかなか良いできだから、グレートな点を上げたい、
名乗り出てこないだろうな、
みなだめだよ、ペケ! 
夜みなが同じ夢をみる筈がないから。
人間みな違うものね。


● S(私語)

今日はお客さんの入りが良いね、

授業中、
あの、そこの方、ちょっと、どこか分からないところがあるの、
直接私に聞いてよ、
隣の人に話しかけてばかりで、みんな迷惑だよ!

あの、そこの方、ちょっとちょっと、
もういい加減にしてよ、二人で口喧嘩ばかりして
講義の方は
少し黙っていてあげるから、
二人で廊下に出て決着をつけてきてよ。

あの、そこの方、
あの、そこの方
わー、もう止めた、うるさい!!!

負けましたよ。
私が黙るから、もう講義はしないからね。
どうぞご自由にお互いに話の要件をすましてきて。
私はもう口を聞かないもんね。

あれ、教室内、
水を打ったような深い静かさ、
「静かさや、一声染みいる百花園」(女性が多い教室、数百人)

教室のみんなが沈思黙考の数分間、
授業ももはや再開できない程の
深い深い沈黙の世界

長年の経験で
良い方法が見つかったよ、
私語を止めさせるためのベストの方法。

集団催眠、
みなさん目をつぶって下さい、はやく目をつぶって
ここは横浜、港町、
汽笛とともに、船が出航していきます。
どこに行くのでしょうね。
あの中の荷物はなんでしょうか、
どんなものが運ばれているの(輸出品)

あ!向こうから大きな貨物船が入港してきましたよ。
みなさん見えますか、

目をしっかりつぶって心で見ましょう、
大きい船ですね、コンテナ船ですよ。
食料品が一杯載っていますね、
どこから来たのでしょうね(輸入の話)

さすがに集団催眠の授業を続けると、
少し怖くなる、

みながかかってしまって、
呼び覚まし方が知らない


● S(卒業・試験)

正月早々、
今日は懐かしい顔が見えていますね、
まだ、大学にいたんですか。
久しぶりだよ、お富さんだね。

卒業したくなってきたんですって、
へー!!!殊勝なこと。

就職内定をもらったら、
会社が卒業してから来いというんだって。
親父がいつ卒業するのか、しつこく聞くんだって。

このまま遊んでだらだらしていては、
もう大学卒の資格ももらえそうにないからって

それはまあ奇特なこと。ご苦労さん!

あの、
先生に単位を貰わないと卒業できないんです。
先生の単位をいただけると卒業できるのです。
ほんと、困ったね。
そんなに私を苦しめるなよ。

あれ、君
私の単位をあげれば、卒業大丈夫と言っていたのに、
まだ外の先生にも頼んでるの。
一体何単位残っているの、

なんだ、どの先生にも、
先生の単位だけで
私は卒業できるからよろしくって、

ずいぶんあっちこっち、言い回っていたんだね。

君は、元気が良いね、
次々に先生を攻略しようというその逞しさ、図々しさ。

前には
とても、そんな元気者には見えなかったけど
いつも私から隠れてばかり、
教授の前で小さくなっていたのに
そんなに元気に歩けるの、

それなら
もっとはやく元気に、
いろいろな先生のもとで修業してよ。
どの先生も、喜んで卒業させてあげるよ。

でもね、君
この紙切れ、確かに卒業証書だけど、
ただの紙切れだよ、
社会に出て誰もこんなもの使ったことないもんね。

この卒業証書はね。
4年間一生懸命に勉強してきた学生に、
その実力を証明するものんだよ。
鍛えた実力は
脳の中に蓄積されてるんだよ。
その証明なんだよ。

なーにもしないで、
卒業証書だけもらっても、
一体それで何を証明するの、

違うって、違う違う、
大学で遊び惚けていましたなんて、
卒業証書に書いてないもん。

●キャンパスの学生のKISS攻勢、

甘いキスではないですね。
今時、
学生にうっかり甘いキスを許すと、
セクハラで辞職ものだから、怖い怖い。

● 総合施策学部のKISS

「K評価」
学部棟の一番大きな教室で、いつも遅れた方の空席探し、
中には教室の後ろで、ジベタリアン、申し訳ない。

「I評価」
途中に2度軽く、出席確認の試験をしても、
教室の込み方は、いつものようだから、
情報には
それほどバイアスがかかったものでもなさそうです。
開発問題を勉強したいから
この教室に出てきているようだ。

「S評価」
これは満点、文句のつけようのないくらい静かに聴き入っている。

多くのお母さんが次々子供を産んで、
体が弱くなって死んでいくんだけど
衛生環境の非常に悪い中で
どうしたら無事出産できるの、
どうしたら死にそうなお母さんに、
元気と生きる勇気をあげられるの

マザーテレサは
上げるためのお金も、物も、何にもなくてもよいの、
泣いている人の側に行って上げるだけで良いのよ。
側であなたの暖かい心で温めるだけで・・・

そんな話をしていると

もう
誰も
ひとこともない
心の中で泣いているのだろうか。

「S評価」
明日の試験が楽しみです。
最後に学生に「ビッグな贈り物」をお願いしたので、
期待していますよ、学生さん!

「基礎教育(5)コミュニケーション能力

●コミュニケーション能力

現実社会の様々な問題を取り上げて
問題解決を図って行こうとすると
まず必要なのは
前述の専門的な知識・スキル
これらの動員については
すでに話しました。

さらに
現実問題の発見解決には
社会の人々とのコミュニケーション能力が不可欠です。

ここでコミュニケーション能力のうち
次の4つの側面から細かく取り上げていきます。

・異文化コミュニケーションのための語学力
・情報機器を使った、コミュニケーション能力
・情報を収集したり、
 意見や考えを発表したり、
 議論・交渉をしたりする
 優れたスキル
・人間関係をよくして問題の解決を図ろうという、優れた対人知性

まずはじめに
簡単にこれらの4つの能力について話します。

●異文化コミュニケーションのための語学力

○異文化交流の能力、多文化理解の能力

現実社会を視野に入れて問題解決を考えようとすると
現実社会の実態、そこに住んでいる人々の生活の姿やニーズ
さらに
その社会の伝統や仕組み、価値観・文化などを
十分理解しておかなければならない

しかも
その社会に住んでいる人々と
緊密に交流し、相互に理解し、協力していくことが
問題の解決には究めて重要な仕事になります。

こうした異文化社会に住む人々との
緊密なコミュニケーションをはかる能力・スキルは
やはり
学生時代から
十分な時間を掛けて
高いレベルまでに養成することが求められています。

○語学力、異文化コミュニケーション能力

異文化コミュニケーションには
まず何よりも
一定レベル以上の語学力が必要です。
大学では
英語を中心に
第二外国語の教育が体系的に行われています。

語学教育については
別の機会に取り上げます

●情報機器を使ったコミュニケーション能力

少し前から見て
大学の様相が一変しましたね
一時期
学生にパソコンを自由に使えるように
何台も備えているというのが大学の売り物でしたが
今では
学生は、いつでもパソコンを自由に使えますし
図書の検索なども、パソコンで行われます。

学生に対するパソコンの貸与も行われていますが、
パソコンの値段が5万円程度に値下げされると
モバイルのパソコンを持っている学生が多くなりましたね。

したがって
大学の授業では
パソコンを効果的に使った授業が多くなってきます。

インターネットで、課題のレポートを提出したり
先生や仲間との連絡コミュニケーションを図ったり

パワーポイントで研究成果を発表をしたり
インターネットの検索機能を活用して
授業に必要な資料をダウンロードしたり
(最近の発表には、
 ダウンロードした資料を使う学生が多くなりました。
 レポートは、自分で書くよりも、うまく資料を見つけてダウンロード)

経済学部では
学生に情報能力を習得させるために
正規の授業以外に
情報講習会を開催しています。

私は、昨年
1年生の「入門ゼミ」の一環として
大学図書館の図書検索のやり方を
学生と一緒に学びました。

4年生のFLPゼミでは、
昨年もDVDを一緒に見ました。
開発問題を学ぶ一環として
アフリカ社会の深刻な問題を実際に知ることも
非常に学習効果を高めることになります

部族紛争で大量の殺人が行われた
「ルワンダの悲劇」(正式な名前はど忘れ)
ガンジーの生涯を扱った映画「夜明け」も一緒に見ました。

今やどこの大学でも
このように情報機器を使った教育が活発に行われています。

アメリカなどでは
授業をパソコン上で行うeラーニングが増えてきています。
学生はいつでも自由にパソコンの中で
先生の講義を履修し、
問題に対して解答を送ることで
単位履修を進めることになります。
詳しくは別に取り上げます。


一般の社会生活では
パソコンなどの情報機器を使った通信がごく一般化しています。
これだけ情報化が進んでくると
どのようなパソコン機器を使うかよりも
どのようなコンテンツを開発するか
ハードよりもソフトの開発が大きな問題になります。

チャットを使った市民会議室
FLP「地域・公共マネジメント」で実際に特定の地域について
電子会議室を設けて
地域の課題を具体的に取り上げ、
学生が考えた解決策を市民の方と話し合う
情報発信として非常におもしろい試みですね。

ネット上で売買される電子市場が生まれたり、
物流に伴う資金決済をネット上のeバンクで行ったり
社会問題を解決するために
いろいろな可能性が開かれてきています。

数年前
大学を辞めたら
ネット上で私の「塾」を開きたいと
夢を描いて、「takujuku」のハンドルネームを使っています。
実際はなかなか塾の学習とまでは行きませんね。

大学では
情報機器の操作に関するノウハウを修得していきますが
日進月歩に技術革新で
むしろ重要なことは
こうした時代の流れの中で
情報機器を活用したコミュニケーションの基礎能力を鍛錬することですね。
その時
ネット上で
どのような内容のコンテンツを開発して、
どこにどのように発信するか
常に仕事の上での情報機器の有効な活用について
鋭敏なセンスとスキルを磨いていくことが必要でしょう。

また機会があれば
情報教育について話します


●プレゼンテーション、ディベート、ネゴシエーションのスキル

社会的なコミュニケーションをより有効に進めるためには
語学や情報機器の利用に関する基本的な知識やスキルを修得するだけでなく
実際に情報を相互に伝達して
人々の間でコミュニケーションを密にするためのスキルが
極めて重要です。
日本の面接の場や会議では
日本語の口頭による情報伝達が行われますが
どのようにしたら
より効果的に伝えたい内容を人々に送ることができるか
そのためのスキルを磨いておかなければなりません。

プレゼンテーション能力を高めるために
ゼミでは
パワーポイントによる発表会への参加を勧めています。
実際に自分でやってみないと
なかなかこの能力は向上しません
準備の段階から
私はいろいろコメントを出しながら指導していますが
ビックリするほどの
学生の上達力です。
やればできるのです。

ただ
大学や学部によっては
こうした訓練の機会が設けられているか
おそらく
先生の教育方針によって
相当大きな差があると思います。

社会に出れば
会社の幹部の前で
自分のチームの新しい方針や提案など
プレゼンテーションの機会が多く
その能力によって
廻りからの評価が相当大きく違ってきます。

ディベートやネゴーシエーションの能力も
大学の少人数の教育では
非常に重視されています。

先生がほとんど一方的に学生に知識を伝達し
学生がそれを理解することに重点をおくゼミでは
学生の討論力や交渉力は伸びていきません。

特別に学生の能力を鍛えることを視野に入れた
教育プログラムが非常に重要になります

基本的には
学生の「読み」「聞き」「書き」「話す」
そうした基本能力を高めておかなければなりません。

話し方教室
書き方教室
などについては
別の機会に取り上げます

○現実社会の中で生きる対人

最後に
コミュニケーションを支える人間的な能力
それは「心の知性」の中で「対人知性」です

他人と上手く交流して
良好な人間関係を築きながら
相互に協力して目的を達成する能力です。
他人と共感し共鳴し同調する豊かな心の知性
他人の心を思いやり、イメージする知性
他人との間で
永続する強い信頼感を構築していく知性

こうした心の知性は
大学時代の教育によって
強化されていきます
40歳ぐらいがピークで
後は低下していくと言われていますが
人間の脳の前頭葉にある感情を司る神経系統と密接な繋がりがあります。

○ 大学で鍛える基本能力=対人知性


普通の日常的な生活(会社)の場において
人々の間でコミュニケーションを取り
お互いに十分協力して
大きな意義のある仕事を達成することが
人生の目標に考えられます

みなさんが大学を卒業すると
社会で求められている一番重要な基本能力
大学時代から
こうした基本能力について
しっかり鍛えておくことが重要です。


現実社会と接して
そこで重要な問題を発見していくためには
人間的に社会問題に対する鋭敏な感性も必要になります。
これは前頭葉の働きです

どんな深刻な問題が生じていても
まったく気にせずに放置するようなタイプの人には
現実社会で生じている問題発見・問題解決の仕事は
まったく無理です。

社会の実態を観察する中で
人々の悩みや苦しみに強く共感し、
それを心の中で
ビビッドにイメージするだけの温かな感性

社会的に苦しむ人々の救済のために
なんとか現実の深刻な問題を解決したいという
市民としての社会的責任感・倫理観と仕事への意欲
その上で
冷静な心で
適切な新しい解決策を生み出す知識創造能力・思考力

強いリーダーシップを発揮して
人々の心を一つにまとめ
チームワークを通じて
お互いの共感・同調の情動を強めなら
目標達成まで仲間を引っ張っていく心の知性


また
新しい解決策が
社会の人々にどのような影響と成果を与えているのか
一緒になって分析し修正できる知的な弾力性・柔軟性

「基礎教育・総合教育(4)」再録;「学士力」学生の基礎能力

「学士力」

これからの時代
どの大学、どの学部・学科に入ろうと
大学生として
誰でも修得していくべき能力・技術です。


政府の中央教育審議会が、参考指針を出しました。(後述)

ここのブログを読んでくれている人にとっては
いつもの馴染みの言葉が並んでいると思いませんか。

FLP国際協力が、この5年間実際に現場でやってきたこと
それはまさに
「学士力」を高めること

特に面白いのは
・異文化に関する知識の理解
・情報リテラシー
・問題解決力
・チームワーク・リーダーシップ
・統合的な学習と創造的思考力

その他の能力は、
すでに多くの大学や学部学科で学習目標の一つに上げられていますが、

田中ゼミでは、
これらの能力の鍛錬に大きなウエートが置かれている。

 小人数のグループに分かれて
 まず基本的な知識の習得に努め
 学生自ら課題をみつけて設定し、
 実際に海外調査に出かけて現場体験を通じて異文化を理解し、
 いろいろな方面から情報収集をはかり
 学際的複眼的な視点から情報の分析整理を進め(時には、数量的な分析を加えて)
 仲間内の議論・話し合いを深めながら
 新しい提言、新しいモデルを構築し
 自らの研究成果を公に発表する

このゼミ活動の中で鍛えられるのは
まさに中央教育審議会のいう「学士力」ですね。

ようやく私の教育のやり方が公に認められてきたのかな。

●学士力


<中央教育審議会「学士課程教育の再構築に向けて(審議経過報告)」>
平成19年9月18日
(大学分科会制度・教育部会学士課程教育の在り方に関する小委員会)


<各専攻を通じて培う「学士力(仮称)>

〜学士課程共通の「学習成果」に関する参考指針

● 知識と理解

専攻する特定の学問分野における基本的な知識を、
体系的に理解するとともに
その知識体系の意味と自己の存在を
歴史・社会・自然と関連づけて理解する。

(1)他文化・異文化に関する知識の理解
(2)人類の文化、社会と自然に関する知識の理解

● 汎用的技能

知的活動でも、職業生活や社会生活でも必要な技能
(1)コミュニケーション・スキル
(2)数量的スキル
     自然や社会的事象について、
     シンボルを活用して分析し、
     理解し、表現することができる。
(3)情報リテラシー
     多様な情報を適性に判断し
     効果的に活用することができる
(4)論理的思考力
     情報や知識を複眼的、論理的に分析し、表現できる。
(5)問題解決力
     問題を発見し、解決に必要な情報を収集・分析・整理し
     その問題を確実に解決できる

● 態度・志向性

(1)自己管理力
     自らを律して行動できる
(2)チームワーク・リーダーシップ
     他者と協調・協働して行動できる。
     また、
     他者に方向性を示し
     目標の実現のために動員できる
(3)倫理観
     自己の良心と社会の規範やルールに従って行動できる
(4)市民としての責任感 
     社会の一員としての意識を持ち
     義務と権利を適性に行使しつつ 
     社会の発展のために積極的に関与できる
(5)生涯学習力
     卒業後も自律・自立して学習できる

● 統合的な学習経験と創造的思考力

     これまでに獲得した知識・技能・態度等を総合的に活用し
     自らが立てた新たな課題にそれらを適用し、
     その課題を解決する能力
                           以上
                        

「基礎教育・総合教育」(3)問題解決のための基礎的な学力

急激な社会変化の中で
現実問題を取り上げ問題解決策を模索して行くには
もう一つの学習課題が重要になります。


総合政策学部では、
こうした基礎能力の訓練を重視しています。

何故に?

学問をする場は大学の中です。
しかし
そこで取り上げる問題は
しばしば
現実社会に生じている問題です。

問題の解決策を探ろうとするとき
そのれが有効なものと判断するには
問題が生じた現実の社会の場を
その考察の枠組みに取り入れなければなりません。

抽象的な世界での問題解決策は
現実世界で実際に適応して、有効に働いて
はじめて
意味のある解決策になります。

したがって
現実の社会問題の解決に生涯を捧げようとする人は
現実社会をよく観察し、
現実社会の問題を直視し
そこにすむ人々が本当にこの状況で何を望んでいるか
現実のニーズを十分学び取り
その中で
この社会で有効に働くと思われる解決策を模索することが
不可欠です

学生時代から
問題解決型の教育をするには
どうしても
現実社会との接点を視野に入れた教育が重要になります。

もちろん
他の学部でも
こうした基礎的な能力は重要です。
それぞれの
学部のカリキュラムの中で
体系的な能力養成のプログラミングが準備されています。

文部科学省が
学部レベルの学生に求められる普遍的な能力として
重要なものが提示されています。
次のこの内容を紹介します。


総合政策学部では
学際的総合的な問題解決能力を養成することに
特に力点がおかれていますので
現実社会との繋がりの中で
重要になる様々な基礎能力の養成は
学部教育の基幹的な課題になっています。

例えば
語学能力の育成は
地球社会における問題を取り上げるとき
まず第一に求められる基礎能力です
そのために
総合政策学部では、
実社会で生きる語学力の教育が
非常に重視されており
学生の語学力の達成度も
高いレベルに設定されています。

将来社会に出て
地球レベルの課題・問題について
社会と密接な接点を保ちながら、
現場で具体的に問題の解決策を求めていこうとする時
異文化の社会の人々と交流し、相互に理解し、共感協力をしていくことが
不可欠ですが
この程度のレベルの語学力が前提とされているからです。

総合政策学部では
英語だけでなく、主要言語
さらに
中東関係の語学能力も鍛錬しようとしています。

しばしば受験生は間違えて
語学の勉強をしたい人は総合政策学部に行く
そう言われますが
狙いは、語学力の向上だけでなく
地球社会との交流を緊密にするための、
もっと広い素質の鍛錬です。