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長野県中信支部

学生ボランティア「春ボラ」で再度被災地を訪れりんご農家を支援
残念ながら3月は「ウイルス感染リスク」防止のため中止を決定した

▽2020年2月18日~20日
▽長野県

長野でのボランティア記録

2019年11月23日・24日(既報) 延べ人員80名
2020年2月18日から20日(今回) 々 50名

 昨年末の「長野市北部でのボランティア」は被災地から感謝の言葉をいただきました。
 新年になり、学生ボランティアセンター(中大VC)より、学生が春休みを利用して長野へ行きたい、と言っている、被災地の現状・ボランティアニーズを探ってほしい旨の依頼をうけました。
 確かに年末から被災地は降雪期を迎え、気温も下がる厳冬期にあたり復旧作業はストップ状態にあるようです。
学生「被災地長野では支援を待っている被災者がまだまだ多いはず、春休みに行こう・・・」
社会貢献意欲の高い母校の学生の声をバックに、私は松本から被災地へと数度足を運びます。
 ところが、団体でのボランティア募集が中断していることが判明しました。厳しい気候条件に加えて大型重機がリンゴ畑から土砂を運びだす最中で危険であることが理由でした。
 そこで被災農家を訪問し学生たちの意欲を伝えたところ、かなりの仕事があることが判明しました。
 長野市・JA本部・社会福祉協議会などに相談しながら、任意団体である「津野復光隊」が受け皿になって中大VC受け入れ、安全な作業を準備してくれる事が決定されました。
 交渉の過程では中大VCの開澤コーディネーターも長野へ出向いてくれたことも弾みとなりました。
 加えて長野県中信支部内での事業として、春ボラを支援サポートすることが決定しました。

【2月18日(火)活動初日】

 学生とコーディネーター15名新幹線で長野へ到着。支部対応人員3目集合、荷物をホステルに預けて被災現場に4台の車で移動します。市街地を横断するので時間がかかります。
 現場では「津野復光隊」メンバーが待ちうけ災害現場を案内してくれました。
 小雪が舞う寒風下ではありましたが、当時を思いだしながらの復興意欲に燃える熱い語り掛けは、まだまだ復興には多くの時間とパワーが必要と学生に語りかけてくれました。
 堤防直下の寺院境内では、この災害で濁流の高さが2M以上となった標識をみて驚く皆さんでした。

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濁流が渦巻いた寺院境内/決壊現場(仮堰堤)

 小雪が舞う状況下で農業ボランティアはあきらめ、被災家屋の壁取りこわし、文化財の「神輿の手入れ」を数組に分かれて作業を開始しました。
 新幹線車両基地(水没で全車両廃棄)にほど近い、豊野町では浸水位が4M近くに達し、町内会の大切な子ども神輿や太鼓が泥まみれです。
 文化財の手入れは慎重を期し、小さな刷毛・竹串・ブラシなどを使い慎重に進めます。
 地元の方や専門家のご指導をいただきながら4時間の作業で輝きを取り戻してくれた神輿です。
 町内会長さんは「この地区は67軒あるが、現在7軒しか戻ってきていない、今年のお祭りは無理」だと言いながら、「中央大学の学生が来てくれて綺麗にしてくれた」子どもたちにと話すと喜んでいただきました。

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 砂埃りが部屋中に立ち込める4時間でしたが、太鼓も使用に耐える「音」が響き学生もニコニコ顔でした。
 この地区に人が戻り、祭りが復活する日が来るように祈ります。
 一日目は移動が重なり、また被災現場の視察やボランティアの心構えなどレクチャーがあり、長野市内に戻っての夕食は7時過ぎに なるハードなスケジュールでした。
 善光寺参道に面した「西洋料理モリタロウ」での夕食は、ボリュームたっぷりの「カツカレー」で学生の力仕事を支えてくれました。この店は11月もお世話になりましたが、ボランティア証明持参で約4割も割引にしてくれるので嬉しい限りです。

【2月19日(水)二日目】

 8時ホステルを出発して9時から災害現場で活動を開始しました。
 リンゴ畑の足場が悪いので今日も家屋の掃除と写真洗浄へと分散し、一部は神輿掃除にも対応しました。
 作業は「災害NGO結」によるサポートを受けながらの活動です。
 被災してから4か月を迎えた住宅では「カビ」を抑えることが課題となっております。壁材をはがして骨格部分の木材に付着する「カビ」を丁寧にふき取ります。かなり根気がいる作業で「利き腕」が疲れます。  作業がテレビ放映された家では、建て替えか修理かと迷っていたが、中央大学の学生が来てくれて「もうめちゃくちゃ嬉しいです、本当に今まではあきらめていたが今日来ていただいて、前向きに考えられるようになった」と喜ばれていました。
 学生のひたむきな心が通じ、中村さんは元気を取り戻してくれたようで嬉しかった。

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 泥で汚れた写真を洗う作業は、アップルラインの空き家で行われています。
 中大VCでは、岡山県真備町でも同じ作業を経験済で、事業者とは面識があります、二日間でのお手伝いとなりましたが、洗ってほしいという依頼が千件まで対応したいと責任者は語っていました。
 実に地味な仕事で頭が下がる思いでした。
 二日間にわたるハードな活動でしたので、16時には作業を切り上げて長野市内へ戻りました。

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 全員で善光寺にお参りし記念写真をパチリ、「長野銭湯亀の湯」を目指します。亀の湯は洋風・サウナ有の人気風呂です。私も一緒に入りましたが、ややオリエンタル調の湯船にたっぷり浸かり、汚れと疲れを洗いながしました。学生たちのほっとした様子が窺えましたね。
 夕食は昨夜と同じ「モリタロウ」で豪華・ボリュームたっぷりのステーキ、で学生たちも大いに喜んでくれました。お疲れ様でしたね。

【2月20日(木)三日目】

 農業ボランティア一色の最終日の作業でした。
 「矮化リンゴ」畑の清掃・整地に全員でとりくみました。濁流が運んだ塵が根本や枝にまつわり付き、消毒や散水のためのパイプなども土に埋もれています。塵の除去と根本の整地に汗を流します。
 この作業では、農園主たちから専門的なアドバイスを受け、昼食をはさんで300本を手入れし、見違えるようなリンゴ園に復活しました。5時間に及ぶ作業で完了しました。お疲れ様でした。
 春には真っ白な花を咲かせるでしょう、祈っています。

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作業終了後の記念に/反当たり収量をあげる矮化リンゴ

 ボランティアの最終作業は、約2時間の土木作業となりました。
「あと2時間頑張って~」の掛け声・・開澤コーディネーター
 ダンプで運ばれた土砂をシャベルと一輪車を使ってリンゴ畑の窪地にばらまく整地作業です。
 2トンダンプ3台で運ばれた土砂が、15名で窪地に運ばれ平たんに均されました。
 疲れを感じない学生たちの動きでした、お疲れ様でした。
 作業に使った道具を水できれいに洗い返却して三日間の作業は終了しました。

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公民館での昼食です

 二泊三日にわたるボランティア活動が終了しました。この時期に団体で活動したのは「中央大学学生ボランティア」だけで、被災地には他のボランティアを見ることはありませんでした。
 この間、NHKをはじめ長野県内民放4社と新聞社2社が取材に訪れ「春休みの学生・中央大学生がボランティア活動三日間」「台風の被害地で復興願いボランティア」など、学生を中心とした取材が放映・報道され話題になった三日間でした。
 ハードな日程にも関わらず被害地に溶け込んで汗を流してくれた、学生諸君の温かいお心は被災された方々に伝わり、大きな勇気を与えてくれたようです。
 新型コロナウイルス感染リスクの為3月の活動は中止となり残念です。
 私たち卒業生は、母校や・在学生の応援団です、これからも一生懸命に支援・サポートを続けます。
 皆さんの活動は被災地に、温かい灯をともし、私自身も貴重な財産を蓄えることとなりました。

(支部長 小林 治雄)



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