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ハコネ起死回生

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箱根駅伝予選会(10月14日・土)直前!

2017年(平成29年)9月25日

声援も選手にとって大きな力


確実な


箱根駅伝予選会通過


目指す

陸上競技部長距離ブロック 藤原正和監督(平15文)

 9月現在、夏合宿真っただ中の陸上競技部長距離ブロック。10月14日(土)に箱根駅伝予選会を控えている今、学員会の髙嶋民雄事務総長、黒田克司副会長、瀨川徹副会長、山本卓副会長が藤原正和監督(平15文)に選手の現状と予選会に向けた展望を伺った。


上位3人が60分00秒を切る設定

髙嶋 夏合宿の最中かと思いますが、チームの現状はいかがですか?

藤原 大変実りある夏合宿ができていると思います。6月の全日本駅伝の地区選考会では、関東から9校が本選に出場できるところ12位という結果でした。そこから選手たちに「もう少しで手が届いた」「このままではいられない」という強い思いが芽生えています。

髙嶋 中大は今、どのレベルにいるのでしょうか?

藤原 関東の大学では13~17番目の力だろうと思っています。ですから本選でいう13位を目指してタイム構成を行っています。つまり予選会では3~7位です。今年は上位3人が60分00秒を切ることを目指し、残りのメンバーは集団走で61分00秒から61分40秒の間に必ず入るように設定する予定です。するとトータルで10時間12~13分になり、昨年の予選会ベースで5位。これなら確実に予選を通過することができます。

髙嶋 箱根予選会に出場する選手は決まっていますか?

藤原 上位は決まっていますが、7~16番目くらいが競っていますから、9月23日(土)に行われる日体大での記録会で学内の選考をします。そこでプレッシャーと戦ってもらい、本選への試金石にしたいと思っています。箱根予選会には、1年生も3人は入ってくるでしょう。

瀬川 科学的なトレーニングも積極的に採用していると聞きました。

藤原 乳酸値と尿比重を測定し、データ化しています。蔵王(山形)や御岳(岐阜)は日本屈指の高地トレーニングエリアで、施設も充実していますから、そういったところの研究者の方の指導も受けています。また血液検査の値ともリンクさせるなどして、データの蓄積を行っています。データの打ち込みや管理には、学員会から寄付していただいたパソコンを非常に重宝させていただいています。

瀬川 実際に、選手たちのデータ値は上がってきているのでしょうか?

藤原 測定をすることで、スタッフ側としては日本基準の数値と比べるなどして練習を付け加えたり、減らしたりすることもできますし、選手側としては実際に疲れにくくなったという体感があります。おかげで合宿の厳しいメニューもこなすことができたと感じています。

トレーニング後の表情が劇的に変わった

瀬川 実際に、選手たちのデータ値は上がってきているのでしょうか?

藤原 測定をすることで、スタッフ側としては日本基準の数値と比べるなどして練習を付け加えたり、減らしたりすることもできますし、選手側としては実際に疲れにくくなったという体感があります。おかげで合宿の厳しいメニューもこなすことができたと感じています。

黒田 若い選手を育てるうえでは、メンタル面も重要ですね。

藤原 はい。この春から、長距離ブロックにはメンタルトレーナーをつけました。よくも悪くも“個”が大事にされている世代ですから、そこを尊重しつつ、チームワークを形成していくように指導していただいています。またプレッシャーとの付き合い方も大事です。「緊張したくない、怖い」と逃げるのではなく、「緊張するし、怖い。でもやらなければいけない」となるように積み重ねてきました。練習のプレッシャーからは逃げなくなりましたし、戦う気概が出てきて、チームワークと相まっていいトレーニングができていると思います。見ていると、昨年と比べてトレーニング後の表情が劇的によくなった。学生を指導する中で、「こんなに変わるものなんだな」と私自身も驚いています。

瀬川 変わったきっかけは何でしょうか?

藤原 自信をつけてきたことが大きいですね。全員で、同じ練習をクリアしていくことで、今までただの“仲良し”だったのが、“仲良しだけど、ライバル”になった。具体的なところでは、16㎞+2㎞という練習があるのですが、これは16㎞を予選会のペースで走り、残り2㎞で全力を出し切るというトレーニングです。それが昨年は、実は1人しかクリアできなかったのですが、今年は12人がきっちりとクリアしています。これができるかできないかは、非常に大きいところです。

黒田 そういった指導の中で、藤原監督がもっとも大切にしていることは何ですか?

藤原 長距離では、日々の生活の安定が競技力になります。ですから、きちんと挨拶をすること、時間を守ること、報告・連絡・相談をすること。これら3つをきちんとやっていれば、生活が安定して、自分たちの成績も必ず向上すると伝えています。反発もあるかもしれませんが、それを表に出さず、ツイッターやフェイスブックで愚痴をつぶやいて発散するのが今の子です。我々大人からすると驚くことかもしれませんが、そういう世代なのです(笑)。だからそこを禁止するのではなく、うまくコントロールして指導してあげることが大切かなと感じています。あとは、「俺のときはこうだった」とは言わないようにしていますね。

世界を目指せば、飛躍的に伸びる

髙嶋 大学が駅伝への支援を強化していますが、それによりどういうことができるようになりましたか?

藤原 昨年に比べ、合宿の日数や実施回数を約1・5倍にできたのは大きな改善点です。次に、中大にしかない特色をつくり出しているところです。私自身、世界を相手に戦ってきた中で、大学生のころから世界を意識していれば、記録も飛躍的に伸びることを知っています。“中央大学から世界へ”ということで、海外のレースにも積極的に参加していく。それが好循環を生み出し、選手の育成、大学の国際化へつながっていけばと思います。私も学生当時、「1回でも箱根に出られれば」と思っていましたが、世界クロスカントリー選手権大会に出場して「もっと世界で戦いたい」と思ったところから、ぐんと伸びていきました。短距離の飯塚翔太選手(平25法)のように、世界で活躍する学員がいることも、次世代を育てるうえで重要なことです。

山本 箱根だけではなく世界に出て、その姿を見せるというのが大事ですね。学員会としては、どういう支援をすればよいでしょうか?

藤原 学員会からは、パソコンと低酸素テントをいただき、大変助かっています。それに加え、学員会の皆様からの支援によってサプリメントや給水で使う飲料、プロテイン、補助食品など、選手の体づくりに特化した施策をやらせていただいています。また声援も当然選手の力になっていますから、ぜひ箱根予選会に足を運び、昭和記念公園や立川の沿道で応援していただけるとうれしいです。

髙嶋 最後に、箱根予選会に向けてメッセージをお願いします。

藤原 夏合宿で培ったよいテンションを落とさずに、予選会当日を迎えたいと思います。目標はもちろん、まず予選会を通過。その後の2カ月で、本選で8位が目標です。シード権を獲得できるよう、選手、スタッフ、マネージャーが一丸となりがんばっていきますので、ぜひ熱いご声援をお願いします。皆様のご声援に対する感謝は、よい結果のご報告という形でお返ししたいと思います。

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