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イキイキと活躍する学生・学員をご紹介 進取果敢

齋藤 勝己 氏(昭62経)

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人生100年時代だからこそ 同窓の絆で、学び、成長できる

2018年(平成30年)3月26日


齋藤 勝己(さいとう・かつき)氏  株式会社東京個別指導学院 代表取締役社長

 各界のリーダーとして活躍する中央大学学員の取材として、今号は東京個別指導学院・齋藤勝己社長に登場していただいた。東京個別指導学院は小中高生対象の個別指導塾を直営にて242教室展開。3万人の生徒が通い、講師は大学生中心に9000人を超える。ベネッセサイエンス教室、ベネッセ文章表現教室、CCDnetも運営。齋藤社長は中大附属高校出身。インタビューは中大附属高校第1期卒業生の、学員会・髙嶋民雄事務総長が行った。








<プロフィール>
 1964年(昭和39年)生まれ。1987年(昭和62年)、本学経済学部産業経済学科を卒業。「私の曾祖父は初代三遊亭圓歌です。落語家ですから、人を笑顔にすることがなりわいでした。私の仕事も人を笑顔にすることです。DNAを感じます」と笑顔で語る。

アルバイトでホスピタリティを学ぶ

――中大附属高校から中央大学に入学したと伺いました。中大を選んだ理由からお聞かせください。

齋藤 中学の先輩から自由闊達な校風と聞き、そこに魅力を感じて入学しました。附属高校では、インプット、つまり記憶する学びよりも、「そこから何を得るか」という学びのほうが多かった気がします。一つひとつの事象をとらえたときに、それはなぜかと考える癖がつきました。

――どんな学生生活を送られましたか。

齋藤 とにかく自由闊達によく遊びました(笑)。大学の枠を越えた仲間たちと海へ山へとよく出かけ、アルバイトもたくさんやりましたね。実は、大学時代の接客アルバイトで得たものが今の仕事の原点となっています。
 アルバイトで得たものとは「働く意義ややりがい」です。そして、「お客様のために仕事をして喜んでいただき、その喜びをお客様と分かち合うこと」です。これを「ホスピタリティ」と私はとらえました。社会に出る前に実践を通して働く意義とやりがい、ホスピタリティを学べたことは、実に大きかったと思っています。あれから30年ずっと、ホスピタリティを起点とした仕事をしています。

一生学び合えるプラットホームに

――御社はベネッセグループですが、社長にはどのような経緯で就任されたのですか。

齋藤 大学卒業後はホテル事業をメインとした会社に就職しました。ホスピタリティという自分のコアを磨きつづけるうちに、まだベンチャー企業だった当社に出会いました。「人と人との関係、つまりホスピタリティで教育をよくしていこう」と標榜する会社でした。自分が積み上げたことが教育に活かせるのであれば、人の「今」だけではなく「未来」も笑顔にできる、そう思い転職しました。20年前、1998年(平成10年)のことです。
 入社後はまず現場です。50人ほどの講師を束ね200人ほどの生徒をお預かりする、教室長の仕事から始めました。その後、事業部長を経て役員に就任しました。会社はその間に上場を果たし、ベネッセグループにグループインしました。ベネッセから2代続けて社長を迎えたのちに、私がプロパーとして社長になりました。就任4年目になります。

――9000人近い大学生が講師をしていると伺いました。生徒も相当数でしょう。どのように指導されているのでしょうか。

齋藤 当社の個別指導塾の生徒数は約3万人です。大学生講師は1回の授業で最大2人の生徒に教えています。当社の生徒が得られるのは成績だけではありません。目標に向かってチャレンジして自信をつけ、自分の夢を信じる。「未来を切り拓くチカラ」を得てほしいのです。そこには共に歩む講師がいます。生徒も講師も互いに成長する、そういう思いでやっています。
 そのためにも講師1人ひとりにホスピタリティが必要です。それを支える最大の力は「主体性」です。ホスピタリティはマニュアル化できません。ホスピタリティはマニュアルなしにお客様に対して主体的に働きかけることです。相手のことを思って、自分は何ができるかを考えて動く。そんな「主体性」を大切に育てる組織文化を持っていることが当社の強みであり、特徴ですね。

――講師である大学生を、将来の一流の社会人に育てることにもなるわけですね。

齋藤 はい、そう信じています。9000人近い大学生講師のうち1500人は元生徒です。「自分が成長できたのは、教えてくれた講師のおかげ。だから、自分たちも大学生になったら……」という連鎖が動き始めています。私の夢は、この連鎖をもっと大きくして、この会社を生涯学び高め合い、成長し合えるようなプラットホームにすることです。人が一生学び、一生成長できるプラットホームをつくることで、社会に貢献したいと考えています。

同窓の絆は大学の大きな魅力

――卒業されて30年。中大出身であることを意識したりすることはありますか。

齋藤 中大卒業生は多岐にわたる分野で活躍されていますね。私も経済界のさまざまな場面で同窓の方にお会いする機会があり、「私も中大です」というと、すぐに打ち解けることができます。同窓というのは家族のようなものですね。この強い絆は私にとって財産です。

――母校中大は、今年の入学志願者数が約2割増加しました。このところ志願者が減っていましたから喜ばしいことですが、中大が他校を凌駕して、志願者数でも人気ナンバーワンになるためには何が必要だと思いますか。

齋藤 少子化ですから、志願者を増やすには「他校にない魅力を創る」ことだと思います。はっきりとわかる、特徴ある価値を生み出していくとよいのではないでしょうか。
 たとえば、週刊東洋経済「本当に強い大学2017」就職力ランキングで、中央大学はベスト50のうち6位というすばらしい結果でした。これは「実業に強い」ことを物語っていると思います。その強みをより強めていく。世界中のさまざまな業種で活躍する卒業生と学生がつながり、知見をもっともっと学生に提供する。こんなことがよいのではないでしょうか。つまりは絆のネットワークを一層強固につなぐのです。
 人生100年時代、「中大に入学すれば、授業で学び、卒業生からも実業について学べる。卒業生になってからは、仲間から学び、自分自身も知見を提供する」のです。「教えることは2度学ぶこと」と言います。中大に入ることで一生学ぶ機会を得られる。絆のネットワーク、成長のプラットホームで学びあい、成長しあう。これが実現すれば大きな魅力となります。

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