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イキイキと活躍する学生・学員をご紹介 進取果敢

杉本ゆかりさん

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CBSでの学びを生かし、
医師と患者とのコミュニケーションの重要性を伝えていきたい

2017年(平成29年)8月29日


仲間と励まし合い、自分の限界を超える

――CBSを選んだ理由は?

 3つのポイントあります。1つ目に、カリキュラムです。CBSの戦略経営研究科では、経営戦略、ファイナンス、人的資源管理、経営法務、そしてマーケティングの5分野がバランスよく開講され、実務とアカデミックの両面を兼ね備えています。各分野で有名な教授陣がそろっています。私自身は、いままでの仕事を振り返り、自分に欠けているなと思うところを中心に学びたいという思いがありました。その点、CBSは自分の専門領域を決めながらも、ほかの領域の教科をとることができます。
 実際に、私はマーケティングを専攻していましたが、半分は人的資源管理の授業をとっていました。“おいしいとこ取り”です。
 2つ目に、CBSの事務の方がとても熱心で温かい対応をしてくださったということがあります。ビジネススクールを受験しようと決めたとき、5校くらい選んで、一つひとつに電話をしたのです。たまたまかもしれませんが、他校は対応が横柄で冷たくて(笑)。自分の職場は学校だったので、事務の対応は気になりました。それに、仕事をしながら学校に通うというだけでも、「大丈夫かな」「自分にできるだろうか」と不安なのに、事務の方が冷たいと、学校の姿勢として心配になります。そんな中、CBSは本当に親切で、ここだったら何か困ったことがあってもフォローしてくださるのではないかと思ったのです。
 最後は、ロケーションのよさです。後楽園キャンパスの周りは、都心ながらも近くが住宅地のためか静かです。後楽園駅、春日駅、水道橋駅が近く、便利なところです。あと、CBSのある3号館の14階から眺める景色は素敵です。夜の東京ドームを見下ろしながら勉強するのは、なかなかなものです。でも、東京ドームで野球の試合やコンサートがあった時、授業の帰りと終了時間が重なると大変なことになります。

――仕事と勉強の両立は、大変な日々だったと思います

 CBSに入ったとき、ある教授から言われたセリフが印象的でした。「ここに来るのは、知識を増やすためだけではなく、自分の限界を超えること。キャパシティを増やすためだ」と。確かに、知識を得るのは学校に入らなくてもできますからね。通っている中でそのとおりだな、と痛感しました。
 人間は大人になると、自分の限界を自分で決めてしまいがちです。「このくらいならできるだろう」とか、「このくらいまでしかできないだろう」とか。しかし、自分の限界を超えないといけないし、超えないとやれない。だから、時間の使い方を工夫して、達成するにはどうしたらいいかを考えながら動いていました。
 私はゴルフが趣味なのですが、その時間が削られてしまうのは嫌でした。心とカラダのバランスをとるためにも、遊ぶときはきちんと遊び、切り替えて学ぶ。効率的な時間の使い方は先輩たちから学びました。自分は教員でありながら学び方を学んだ、という感じでしょうか。こういったことはCBSで代々受け継がれてきたことなのだろうなと思います。

――どうやってモチベーションを保てたのでしょうか?

 私は、平日CBSに通う時は、1日260kmほど車で移動していました。自宅は埼玉で、朝、勤務先の群馬の学校に行き、夜には後楽園のCBSで授業を受ける。11時頃終了して、埼玉の自宅に12時近くに帰って食事をしてから、夜中に勉強をする。そうすると、削れるのは睡眠時間しかありません。
 夜中の3時頃に「眠い、辛い」と思いながらレポートを書いていると、CBSの仲間からSNSで「がんばってる?」とメッセージが入るんです。あー、みんながんばってるんだな。辛いのは私だけじゃないんだな、と踏ん張れる。私はCBSランナーズでリレーマラソンに出ていますが、一緒ですね。自分ひとりではないから、頑張れるし、やめるわけにはいかない。よし! 私もがんばろう。そんな思いで2年間を走り続けました。

――CBSで学んだことは、いまの仕事のどんなところに生きていますか。


 ▲ 病院での講演会

 私は教えることが仕事ですが、受けた授業はもれなく活かされています。同じコミュニケーションの講義でも、MBA取得後は違った視点から話せるようになりました。
 ネットワークが広がったことも大きいです。授業や講演で企業での事例を話しますが、友人からのリアルな情報は効果的です。自分の講義の信ぴょう性が増すんですよね。リアルでタイムリーな情報によって聴講者や学生の理解度も上がります。
 実はお恥ずかしい話ですが、CBSに入った初日、張り切ってペンとノートを新調し、一番前に座って気合いをいれて授業を受けました。ところが、誰もペンとノートなんて持っていない(笑)。ノートパソコンを開いて、先生の言葉をすぐに打ち込み、SNSで先輩や周囲の方と情報交換しながら、ネットで調べ、先生に自分の意見を返す。まさに三次元中継状態です。自分の時代遅れを痛感し、すぐにAirMacとiPhoneを購入しました(笑)。
 SNSの活用方法も、スピード感がすごい。たとえばCBSの授業ではグループワークが多いのですが、皆忙しくて集まるのは難しいので、夜中にSNS上で議論します。また、1人ではわからない理論を、みんなで持ち寄って学びます。誰かがつくったパワーポイントに、ほかのデータを合算させて、即座にSNSにアップされている。しかも翌日には発表資料が完成している。まるでそこにいるかのようなオンタイムのやり取りが、私には衝撃的でした。私の時間はなんてゆっくりだったのだろう、いまの情報時代には、この圧倒的なスピード感が当たり前なのだ、と。いまでは当たり前ですが、そういったことも含めて、そのときたくさん学びましたね。

――そしていまは、DBA(博士後期課程)プログラムで学ばれています。

 私は医療や教育の仕事をしてきたため、まわりは博士の学位を持つ人が多く、DBAに進むことに違和感はありませんでした。何よりも、せっかく研究をはじめたのに、修士課程で終わるのはもったいないなと思いました。
 博士課程では、論文をジャーナルに発表する必要があります。これは、以前から私の目標の一つでした。博士課程に進んだお陰で、分析手法や論文の表現方法について、指導教授から細かく教えていただいています。
 でも、まだまだ未熟です。自分のできなさ加減にあきれたりします。時々、仲間と議論したり、発表を聞いてもらったりして、色々意見をもらいますが、MBAプログラムとは異なり、DBAプログラムでは自分で突き詰めていくしかない。自分との闘いです。
 私は、研究科長である中村教授のゼミにいるのですが、毎週、温かくご指導いただいています。中村教授は流通で大変有名な先生。マーケティングは全網羅なさっていて、実証研究にも精通しています。ご自身でも精力的に幅広く研究を行っていて勉強になります。指導もすごく繊細です。仕事柄、多くの教員を見てきましたが、尊敬できる指導者です。中村教授にご指導いただけて本当によかったです。

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