文学部

yamaguchi

山口 真美 / ヤマグチ マサミ

文学部・教授

視覚世界の成り立ちを探る:乳幼児から見た視覚世界

私たちがふだん,なにげなく見ているこの世界…色・形・動きによって構成される奥行きのある3次元空間世界…しかしこれらのいずれも,眼があれば簡単に見えるというものではない。生後2〜8ヶ月の乳児を対象とし,色や形,動きや奥行き世界がいつ頃からどのように見えるようになるのか,いくつもの行動実験を行って調べている。たとえば,円に一部を遮られた四角形を提示すると,目には円弧に欠けた不完全な四角形が映る。私たちにはそれが,円とその後ろに完全なる四角形があると見るが,2,3ヶ月児は,一部を遮られるとそれがどんな形なのか正確に捉えることができない。奥行き関係や形はいつごろから“見える”ようになるのか。あるいは,乳児がいつごろから母親とそれ以外の人間の顔の区別がつくようになるか。行動実験だけではなく,近赤外線分光法(NIRS)を用いて脳活動を調べることで,顔の認知能力の発達なども調べている。

【キーワード】

感覚・知覚 認知心理学 実験心理学