理工学部

人文社会・語学教室

ouchi

村岡 晋一 / ムラオカ シンイチ

理工学部人文社会・語学教室・教授

20世紀転換期のドイツ・ユダヤ思想の研究

現代の西洋哲学の基本的な枠組みのほとんどは,19世紀から20世紀にかけてのドイツ語圏に同化したユダヤ人たちによって形成されたと言ってよい。フッサールの現象学,フロイトの精神分析,フランクフルト学派,ウィーン学団,ヴィトゲンシュタインなど,その例をあげればきりがない。ユダヤ人たちがヨーロッパ思想にもたらした知的遺産とはなにか,その共通の特徴とはなにかを研究している。近年,関心の中心にあるのは,ドイツ・ユダヤ人たちの「言語思想」である。彼らは,これまでの西洋思想が根本的にモノローグの思想であったと批判し,あらたに「対話の哲学」をつくりあげようとする。冷戦以後の国際社会では,さまざまな民族対立や宗教対立が激化しつつあるだけに,違った価値観のあいだにどのようにして対話が可能かという彼らの問題設定は,現代社会においても大きな意義をもつように思われる。

【キーワード】

西洋哲学