理工学部

生命科学科

iwadate

小池 裕幸 / コイケ ヒロユキ

理工学部生命科学科・教授

ラン藻の環境応答 − 極限環境に住むラン藻からその適応戦略を学ぶ

ラン藻は地球上で初めて酸素を発生して光合成を始めた生物です。約30億年前に出現したと考えられ,現在も至る所で生育しています。普通の河川,湖,海洋のみでなく,雪や氷で囲まれた北極や南極のような極域でも,高温で湧き出す温泉の周りにも,そしてほとんど水のないような乾燥した陸域にも生育しています。このように極端な環境の場所に生育するラン藻はどのようにしてその過酷な状態に耐えて生育しているのか,ということについて主に光合成反応を通して明らかにしようとしています。しかし,この光合成反応経路もまだ未解明な点があり,この部分の解析も同時に行っています。また,最近は多くのラン藻で全ゲノム配列が決定されるようになり,ラン藻や葉緑体のゲノムに共通に存在しているが機能が分からない一群の遺伝子が知られてきています。こういった遺伝子の働きを,分子生物学的な方法で明らかにしようとしています。

【キーワード】

色素体機能・光合成 環境応答 オルガネラ起源 極限環境 ラン藻