理工学部

応用化学科

kinoshita

千喜良 誠 / チキラ マコト

理工学部応用化学科・教授

金属錯体とDNAとの相互作用

金属錯体とDNAとの相互作用に関する研究は発癌・抗癌のメカニズムの解明や新しい制限酵素の開発と関連していることから多くの研究者の関心をひいている。これまで,我々は独自に開発したDNAファイバーESR法や,UV-vis,CD,NMRなどの分光学的手法を用いて,種々の金属錯体とDNAとの結合構造を解析すると共に,DNA塩基配列や高次構造認識の機能や切断活性について興味ある結果を得てきている。近年は,とくに配位子を複合化し,また複数の金属イオンを錯体分子に組み込むことにより,酸化還元機能や立体特異的な結合制御機能の向上を目指し,多様な金属錯体の合成を試みている。これらはSNP検出素子として用いられるDNAコンジュゲート金属や,DNAチップ検出素子として用いられる金属錯体の開発につながるものと期待される。

(a)DNA二重螺旋にインターカレートしたRu(III)(dpphz)錯体:DNAチップ検出素子
(b)DNA二重螺旋の副溝に結合したNi(II)シッフ塩基錯体:AT部位の認識機能

【特許】

特開2006-337351

【キーワード】

生物無機化学 金属錯体とDNA